著者
広明 敏彦 旭 敏之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.261-262, 1992-02-24
被引用文献数
4

近年の高速通信ネットワークの整備や通信技術の進歩により動画像を含む情報の伝送が一般化してきた。動画像は通信における臨場感を向上きせ面談会議に近い環境を生み出す次世代の通信基盤として期待されてきた。しかし、現状のテレビ会議システムなどでは対面感覚に乏しいなどの問題が指摘されている。通信機器を意識ぜず面談会議のような感覚を生み出す通信形態は一般に「臨場感通信」と呼ばれている。だが、臨場感を効果的に向上させるのはどの情報なのかなど不明な点が多く臨場感自体の定義も曖昧である。本研究では通信機器を介在した人と人とのコミュニケーションにおいて円滑な意志疎通が行える通信環境の構築を目標としている。本報告ではまず多地点動画像通信に注目し、通信環境として立体画像を用いずに半透鏡と平面画像を利用した画像表示方式を提案する。
著者
國枝 和雄 広明 敏彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.325-326, 1996-03-06

計算機性能の飛躍的な向上やインターネットの急速な広まりによって、家庭や公共の場においてネットワークを介したマルチメディア情報利用の要望が高まっている。通信・放送機構奈良リサーチセンターにおける映像データベース遠隔検索/表示技術に関する研究では、上記背景に鑑みたものとして、一般の利用者が自然でかつ理解しやすい操作でマルチメディア情報の検索/獲得できることを目標に臨場感図書館の研究を進めている。臨場感図書館はCGによる3次元ウオークスルーを基本とし、図書館のメタファによって情報検索を実現するシステムであり、高品質CG(HDTV)、実写映像(HDTV/NTSC)合成表示、音響制御などを用いた臨場感豊かな仮想空間I/Fを実現する。本稿では、同仮想空間I/Fの特徴となる・テキストや実写映像のコンテンツオブジェクトと空間CGとのシームレスな合成表示・フィードバック情報に基づく適応的演出による臨場感演出方式について述べる。