著者
越智 貢 岡野 治子 山内 廣隆 松井 富美男 後藤 弘志 衛藤 吉則 畠中 和生 濱井 潤也 野村 卓史 石崎 嘉彦 石田 三千雄 硲 智樹 手代木 陽 眞嶋 俊造
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、平和実現のための実践的で総合的な理論モデルを提示することである。とりわけ、その特徴は、「平和」の問題を、現実生活の諸相が織りなす「和解」の問題として再構成する点にある。研究期間を通じて、応用倫理学(生命、環境、教育、政治、社会)的アプローチによって上記の課題を追求した。本研究の結果、異質な者に対する排他性、闘争性とその連鎖という根源的な問題に、「和解」のプロセスを示すことができた。
著者
後藤 弘志
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

マルティン・ゼールの美学を、主としてその著『現出することの美学』(2000)におけるカント、シラー、ニーチェ、アドルノらとの対決に依拠して、客観的認識か主観的感情か、感性的認識かイデア的認識か、美的対象は実在か仮象か、自然美の優位か芸術美の優位かといった、従来の美学思想の分類項目をすべて包括する美学として美学思想史上に位置づけた。これによってよき生の枠内における美的要素の意義について再検討する基礎を確立した。