著者
工藤 大祐 徳重 あつ子 片山 恵 田丸 朋子 岩﨑 幸恵
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.95-104, 2022 (Released:2023-03-02)
参考文献数
14

本研究の目的は,高齢者の普段の点眼姿勢の実態および,点眼時の椅子の背もたれ使用の有無と点眼成否との関係性を明らかにすることである.研究方法は,高齢者の普段の点眼姿勢の実態調査に加え,高齢女性に背もたれの有無で点眼を行ってもらい,点眼動作の動作解析を行った.動画より,点眼時の頭部後傾角度,肘関節角度,体幹後傾角度,点眼容器角度を測定し,背もたれの有無と点眼の成否,点眼液滴下の位置ずれを比較した.背もたれ無しでは,失敗事例で有意に頭部後傾角度が小さく,背もたれを使用すると点眼時に体幹が後傾し頭部が後傾しやすくなり,点眼時における滴下の位置ずれや点眼容器先端との接触による失敗リスクの軽減が望めた .背もたれを使用した点眼姿勢は安全で実施しやすい方法であり,点眼指導に取り入れることが可能であると言える.
著者
田中 小百合 桝本 妙子 堀井 節子 三橋 美和 徳重 あつ子 福本 恵
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.5_75-5_82, 2010-12-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
23

健康保持能力といわれる首尾一貫感覚(以下,SOCとする)の強化要因の明確化を目的とし,20歳以上の地域住民3,000人を対象に,2003年及び2005年に自記式質問紙による縦断的調査を実施した。両年の回答に不備のない360人を分析対象とした。日本版SOC13項目スケールにてSOCの経年的変化を求め,「性別」「年齢」「学歴」「世帯の年収」「社会との関わり」「ソーシャルサポート」「幼少期体験」「青年期体験」「20歳までの経済状況」「生活ストレス」「緊張処理の成功体験」との関連性をPearson積率相関係数の算出し,相関がみられた項目の重回帰分析を行った。結果,「20歳までの経済状況」「緊張処理の成功体験」が強化要因として抽出された。豊かな「20歳までの経済状況」はSOCを低下させ,「緊張処理の成功体験」はSOCを強化することが示唆された。
著者
徳重 あつ子 阿曽 洋子 伊部 亜希 岡 みゆき 片山 恵
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.15-27, 2009-02-10 (Released:2009-08-13)
参考文献数
43

This study examined the effect of sitting positions on cerebral activation for people in bed and analyzed postural significance. The subjects were 30 healthy adults. We recorded their EEGs in α and β band and performed a subjective test in supine and sitting positions with the head of the bed elevated at 30° and 80°. First, measurements were made in the supine position for 5 minutes, and the head of the bed was then elevated. Measurement continued in the sitting position for 15 minutes at 3 stages: Stages 1, 2, and 3. Using the supine position as a baseline, we compared the supine and sitting positions. We also compared the two angles, 30° and 80°. The EEG showed a significant increase at the 80° for all measured regions and intervals, and a partially significant increase was noted at 30°. Comparing the effect of different angles confirmed the significance of 80° at Stages 1 and 2. Moreover retention time of cerebral activation at 80° is longer than that at 30°. The subjective test also confirmed a higher degree of awakening in the sitting position and in a bed at 80°. Consequently, the effect of the sitting position verified cerebral activation.