著者
恵谷 英之 荒井 康彦
出版者
日本熱物性学会
雑誌
熱物性 (ISSN:0913946X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.106-115, 1991-04-20 (Released:2010-03-16)
参考文献数
41
被引用文献数
1 1

溶解度は、 化学関連のプロセス設計以外に、 高分子材料の製造や生物工学などの新しい分野においても重要な基礎的知見となっている。 本稿では、 まず溶解度の基礎事項を解説した後に、 気体の溶解度に関する4つのトピックスをとりあげ、 最近の推算法および理論について概説した。
著者
岩井 芳夫 小橋 幸八 恵谷 英之 本田 康司 荒井 康彦
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.1247-1251, 1990-11-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
8
被引用文献数
4 6

生物培養培地に対する酸素の溶解度の基礎的知見を得るため, 純水, 塩化ナトリウム水溶液, 硫酸アンモニウム水溶液およびスクロース水溶液に対する酸素の溶解度を25℃において飽和法により測定した.また, これらの塩の混合水溶液および塩・糖の混合水溶液に対する酸素の溶解度の測定を行った.次に, それらの水溶液に対する酸素の溶解度をSechenovの式で相関することを試みた.アンモニウムイオンおよびスクロースに対する修正されたSehumpeらのパラメーターを用いたところ, 塩もしくは糖を含む水溶液に対する酸素の溶解度の相関結果は良好となった.さらに, Danckwertsの関係を用いて, これらの塩・糖の混合水溶液系に拡張したところ, 単一塩および糖の塩析パラメーターにより, 良好な相関結果が得られた.