著者
伊藤 孝紀 平 翔 成田 康輔
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.4_51-4_56, 2014

本研究では, プレイス・ブランディングの対象となる都市や地域固有のモニュメントやオブジェなどの野外彫刻物を「都市シンボル」と位置づけた。そして, 都市シンボルに対する市民の意識を把握することを目的とした意識調査に加え, 設置された空間で実施されている催事における来訪者の行為から, 空間特性を明らかにすることを目的とした行為観測調査をおこなった。<br> 意識調査から, 都市シンボルに対する市民の印象と活用提案を把握した。行為観測調査から, 催事開催時における催事内容によって参加者の属性が異なることを明らかにした。また, 設置された空間の特性として, 開催時における使用機材の種類および設置場所は,参加者の分布に影響を与えることと, 開催時の使用機材や参加者の分布によって歩行者が往来できる地点が限定されていることを明らかにした。
著者
林 宏樹 成田 康輔 伊藤 孝紀
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第58回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.108, 2011 (Released:2011-06-15)

本研究では、市民主体イベントを運営している大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワークを事例とし、イベント実施後の継続活動を整理し考察することで、継続活動の継続要因を明らかにすることを目的とする。本調査では大ナゴヤ大学の企画者のうち、市民主体イベントを通して市民から自発的に企画者へ移行したボランティアスタッフを調査対象とし、ボランティアスタッフ会議の追跡調査を行った。これにより、「ブログを活用した情報発信の充実」「既存の企画スタッフとの連携強化」「主体となって企画したイベントの実施、継続」が継続要因として明らかになった。これらを促進することで、市民主導のまちづくりへの展開や発展が期待できると考えられる。