著者
才記 駿平 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2016-HCI-167, no.1, pp.1-8, 2016-03-01

プレゼンテーションを行う上で重要な要素として,聴衆の興味を引くプレゼンテーションスライドを作成する,というものがある.近年ではスライド中に面白い画像を配置しておくことによって,聴衆の笑いを誘う方法が使用される.しかし,プレゼンテーションに関係のある面白い画像を探す際には,様々なキーワードを用いて,試行錯誤しながら画像検索を行わなければならず,非常に手間がかかる.本研究では,スライド作成者が手軽に面白い画像を探し出せるようにするため,画像検索を行う際のキーワードの発想支援として 「謎かけ」 をもとにした多段階単語連想法を検討し,これを用いたプレゼンテーション用おもしろ画像検索支援システムを提案する.評価実験の結果,謎かけを元にした単語連想を用いることで,通常スライド作成者が行うキーワードの変換を支援することができる可能性が示唆された.また,プレゼンテーション用おもしろ画像検索支援システムによって,通常の画像検索ではすぐに得られないような画像をユーザーに提示することが可能となった.この結果,システム使用者がプレゼンテーション用の画像を検索する手間を減らすことができる可能性が示唆された.: Making catchy presentation slides is one of the important points of giving a presentation. Recently people often use funny images in presentation slides for this purpose. However, it is very complicated to find suitable funny images because it requires a lot of try-and-errors using various keywords. In this paper, we propose a “Nazokake” based multistage word association tool that supports generating keywords to retrieve suitable funny images. We conducted user studies and obtained possibilities that the proposed tool is effective to retrieve funny images.