著者
矢島 正浩 揚妻 祐樹
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

近世期以降現代に至る上方・大阪語と江戸・東京語の条件表現の推移を明らかにし、変遷の原理について考察した。前件をどう提示するかを重要視する流れのなかで、上方・大阪語はさらに「整理化」の傾向が、江戸・東京語には「分析化」の傾向がそれぞれ見える。両地域言語の変化を理解するためには、「中央語であること/地域語であること」の意味を押さえた上で両地域言語の相互の影響関係を視野に入れることが重要であることが明らかとなってきた。