著者
仲盛 健治 砂川 元 平塚 博義 新崎 章 新垣 敬一 狩野 岳史 Kuang Hai
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.49-55, 2004-06-01 (Released:2010-05-31)
参考文献数
18
被引用文献数
5 2

carboplatin (CBDCA) の選択的動脈内投与・放射線同時併用療法を行った口腔扁平上皮癌43例の副作用発現様式について検討した。CBDCAの投与量はAUC4.5としてCaivertの計算式により算出した。放射線療法は高エネルギーX線を2Gy/day x5/weekまたは1.5Gyx2/day x5/weekの外照射とし総線量は30Gyとした。対象症例は口腔扁平上皮癌43例で男性33例, 女性10例, 年齢は30歳から86歳にわたり平均63.3歳であった。CBDCA総投与量は最低260mgから最高740mgであった。口内炎対策には各種含嗽剤を組み合わせて適用し, 29例にはアンサー20注を併用した。主な副作用として血液毒性, 皮膚炎, 口内炎が見られた。口内炎は全例に認められ, Grade3以上の障害は6例, 治療中断症例は1例であった。
著者
銘苅 泰明 新垣 敬一 仁村 文和 比嘉 努 仲間 錠嗣 新崎 章 砂川 元
出版者
日本小児口腔外科学会
雑誌
小児口腔外科 (ISSN:09175261)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.69-72, 2011-06-25 (Released:2014-07-18)
参考文献数
12
被引用文献数
1

Ankyloglossia is a commonly observed medical condition of which there has been very little investigation. Our purpose in the present study was to determine the appropriate time to conduct the corrective operation.  The study group consisted of 104 children with ankyloglossia, 78 males and 26 females, with an average age of 4.7 years. Speech disorder was the most frequent chief complaint. The patients found it most difficult to pronounce the Japanese syllables beginning with the sound /r/. Frenulectomy was the most frequently performed therapeutic procedure. The results of our investigation indicated that the operation should be performed on patients aged four or older.
著者
喜舎場 学 山城 正宏 儀間 裕 砂川 元 金城 孝 新垣 敬一
出版者
日口蓋誌
雑誌
日本口蓋裂学会雑誌 (ISSN:03865185)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.220-227, 1993
被引用文献数
13

昭和48年9月,琉球大学保健学部に歯科口腔外科が開設されて以来15年間の,沖縄地方における口唇裂口蓋裂の一次形成手術患者472名について臨床統計的観察を行った.<BR>1.性別では男性264名,女性208名で,その比は,1.3:1であった.<BR>2.初診時年齢では1歳未満の患者が382名(80.9%)と最も多かった.一方,4歳以上の患者が39名(8.3%)みられた.<BR>3.裂型別分類では,唇(顎)裂139名(29.4%),唇(顎)口蓋裂218名(46 .2%),口蓋裂115名(24.4%)であった.<BR>4.口唇裂を伴った357名の片側性と両側性の頻度では,片側性263名,両側性94名で,その比は2.8:1と片側性が多かった.左右差は左側173名,右側90名で,その比はx.9:1と左側が多かった.<BR>5.出生時体重では,2500g以下の低体重児が12.4%みられた.<BR>6.出産時における母親の年齢では25歳-29歳が171名(36 .7%)と最も多かったが,40歳以上が14名(3.0%)みられた.<BR>7.他の先天異常の合併では,先天性心疾患が23名(5.0%)と多くみられた.<BR>8.妊娠初期における母親の状態では疾病罹患および薬剤服用が多かった.<BR>9. 455家系中多発家系は123家系であり,家系発現率は27,0%であった.