著者
大城 直雅 國吉 和昌 中村 章弘 新城 安哲 玉那覇 康二 稲福 恭雄
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.376-379, 2008-10-01 (Released:2008-11-25)
参考文献数
16
被引用文献数
10 14

家庭菜園で栽培したナスの入ったスパゲティーミートソースを摂食した夫婦が,ふらつき,ろれつがまわらない,意識混濁などの症状を呈し,相次いで救急診療を受診した.このナスはチョウセンアサガオに接木したもので,食品残品と患者血清からスコポラミンとアトロピンが検出された.本事例は沖縄県初のチョウセンアサガオ関連食中毒事例であり,接木による食中毒事例は本邦初の報告と思われる.