著者
日高 俊一郎
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.73-78, 2005-11-26 (Released:2017-11-17)
参考文献数
12

質問紙調査を行った結果, 虫嫌いの子どもの親は虫嫌いである割合が高く, 虫好きの子どもの親は虫好きである割合が高いことがわかった。また, 虫好きと虫嫌いでイメージする虫の種類に違いがあることがわかった。さらに, 男女を問わず, 小さい時は虫が好きであり, ある年齢を境に虫嫌いになる傾向があり, その年齢が男女で異なることがわかった。この結果をもとに, 虫嫌いになる過程を仮説として設定することができた。
著者
日高 俊夫 今西 真弓
出版者
九州国際大学現代ビジネス学会
雑誌
九州国際大学国際・経済論集 = KIU Journal of Economics and International Studies (ISSN:24339253)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-20, 2019-08

一般にイギリス英語の口語表現でhaveと同様に所有の意味を表すとされるhave gotを共時的に分析する。具体的には、先行研究(登田1994;Tamura2005等)において、「発話時である現在における(一時的)所有」という概念がhave gotの中核的意味とされるのに対して、本論では発話行為的側面に焦点を当て、have gotは富岡(2010)における「主張行為」を担うことを主張する。このことにより、先行研究におけるhave gotの分布に関する記述を統一的に説明できることを示す。また、have gotが主に用いられるとされる現在時制であっても「主張行為」にあたらない場合は容認性が低い一方で、先行研究において容認性が低いとされる「過去時制での使用」「不可分所有」「習慣的状態」「総称文」においても「主張行為」にあたる場合は容認性が向上する事実や、データに対する先行研究の容認性判断における齟齬が原理的に説明されうることを併せて示す。
著者
日高 俊一郎
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.57-62, 2004
参考文献数
13

家族の虫嫌い,虫好きに関して質問紙調査を行い,分析をした結果以下の知見が得られた。①母親に虫嫌いが多い。②虫嫌いの子どもの母親は虫嫌いである。③虫嫌いの子どもの父親は虫嫌いである。④虫好きの子どもの母親は虫好きである。⑤虫好きの子どもの父親は虫好きである。⑥父親の場合,子どもが虫好きでも虫嫌いである場合や子どもが虫嫌いでも虫好きである場合がある。