- 著者
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仙頭 佳起
星加 麻衣子
祖父江 和哉
- 出版者
- 日本外科代謝栄養学会
- 雑誌
- 外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.2, pp.117-123, 2018 (Released:2018-08-23)
- 参考文献数
- 18
現代の周術期管理においては,効率化のなかでも安全性に加えて患者満足度の向上が求められている.術後悪心嘔吐(postoperative nausea and vomiting:PONV)は,周術期の患者満足度を下げる大きな要因の一つであり,対策が求められている.シームレスな(=途切れない)周術期管理を展開するチーム医療は,PONV 対策においても効率的かつ効果的に機能し,患者満足度を向上させる可能性があり,今後はその効果検証が必要である.当院の『周術期ケアチーム』が実践しているPONV 対策の体制や成果を,周術期の流れ(術前評価,術中管理,術直後のPostanesthesia Care Unit 管理,術後回診)に沿って紹介しながら,PONV 対策における周術期管理チームの意義と役割について述べた.