著者
曽和 英子 曽和 具之
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.4_51-4_60, 2013-11-30 (Released:2014-01-25)
参考文献数
21

雲貴高原は、中国「民族街道」と言われ、その多様な気候や地形において、様々な民族の多様な民族文化が展開されている。その中には、黄河中流域から移住したミャオ族など稲作諸民族も含まれている。本研究は、ミャオ族、トン族、ブイ族、チワン族、ヤオ族など稲作諸民族の集落における現地調査を通して、それぞれ民族の染めの伝承およびその地域特性を明らかにした。その結果、以下のことが明らかになった。(1)水資源が豊富な平地においては、黒染め、重ね染め、亮布づくりが盛んに行われている。一方で、水資源の乏しい山岳地域では、蝋纈染めが伝承されている。(2)トン族、ブイ族、チワン族は平地に多く分布し、古くから様々な染めの文化を形成してきた。ミャオ族は山岳部に多く分布し、上記の民族の染めの文化を吸収し、多様な地域性を生み出した。
著者
曽和 具之 籾井 雄太 柴田 あすか
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.143-143, 2011

本研究は、イベントやワークショップにおいて、主催者および参加者が各々の学びの体験を振り返り、共有することを援助するメディアツールについて、考察した。研究の特徴としては以下の3点が挙げられる。(1)ワークショップの進行と同時並行で撮影・編集作業を行っている。(2)ワークショップの最後に上映し、体験をその場で振り返ることができる。(3)インターネットに公開し、主催者および参加者が体験の意味づけを長期間にわたって行えるようにしている。 具体的事例として、2011年2月2日から13日に行われた、「第14回文化庁メディア芸術祭協賛展先端技術ショーレース2011」における記録を挙げる。
著者
西村 宏紀 田中 みなみ 曽和 具之 宮崎 清
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 47
巻号頁・発行日
pp.424-425, 2000-10-16 (Released:2017-11-08)

This study focuses on the effect of symbols in MANGA expression. There are several techniques adding symbols on the face to express the certain emotions. This study aims to grasp 1) the effect of symbols in expression of emotions and 2) difference of acception between MANGA familiar group and unfamiliar group. As the result, the following assertions can be made : (1) There are several symbols that can express the certain emotions by adding symbols to the expressionless face. (2) Besides these are not effective for MANGA unfamiliar group, these are effective for MANGA familiar group in some case. We should be careful in adding MANGA symbols to aim the effect for the MANGA unfamiliar group.
著者
曽和 具之 上田 信樹 上田 信行
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.A20, 2004 (Released:2005-06-15)

パーティは人々の交流の場であるばかりではなく、人との出会いによって、自分のそれまでの経験を振り返ったり、日々の生活や仕事について再考する機会でもある。本研究の目的は参加者自身が自らのパーティーの経験を振り返り、意味づけすることができるリフレクションの装置を開発し、その効果を検討することにある。具体的には時系列にスナップショットを取り、ほぼリアルタイムでオープンテラスに貼り出すリフレクションボード、パーティーの人の動きをビデオで撮影し、パーティーの最後にリフレクション映像として映し出すための「メタカメラ」である。