著者
西山 潤平 木下 伸一 和田 佳朗 桑田 成雄 平田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.479, pp.143-146, 2009-03-04
参考文献数
7

有人宇宙活動が進められる一方で,宇宙環境下における生命活動維持の中核を担う自律神経系機能に関しては未知な部分が多く残されている.本研究では,過重力負荷に伴う自律神経系反応を,その他覚的指標として有効性が確認されている瞳孔フラッシュ応答を指標として評価した.実験には,遠心加速度付加装置を用い,座位姿勢で体軸下方向に最大3Gを定常的に負荷し,過重力負荷中の交感,副交感神経系活動の変化を評価した.自律神経系活動を2名の被験者で評価した結果,1名の被験者では1Gと過重力負荷との間に有意な差が認められ,交感・副交感神経活動ともに亢進していたことを示す結果を得た.
著者
新井 民江 蒔本 亜紀 工藤 祐子 木下 伸 伊藤 壮平 外 須美夫
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.349-351, 2002-08-31

高血圧以外には全身的に問題のない69歳の女性に,硬膜外局所麻酔下で婦人科手術が予定された。硬膜外カテーテル留置後,aspiration testは陰性であったが,初回の局所麻酔薬投与後に,急激な頻脈,血圧上昇とともに意識消失発作が出現した。局所麻酔薬中毒を疑い,ベンゾジアゼビンを少量投与し,セボフルランによる全身麻酔へ切り替えた。手術は問題なく終了し,明らかな後遺症なく帰棟した。その後の血中濃度の結果から局所麻酔中毒と診断した。原因と対処を含めて考察した。