- 著者
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末岡 智子
大串 健吾
田口 友康
- 出版者
- 一般社団法人 日本音響学会
- 雑誌
- 日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.5, pp.333-340, 1996-05-01 (Released:2017-06-02)
- 被引用文献数
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4
8人のピアニストがショパンの「別れのワルツ」を3種類の演奏意図で演奏した。27人の聴取者が各演奏を聴きSD法によって評価した。実験結果は多大元尺度法と重回帰分析を用いて分析した。これらの結果によれば, 演奏者の演奏意図はここでは十分に評定者に伝達されており, また中庸のテンポでアゴーギク (テンポのゆらぎ) の比較的大きい演奏が好まれていることが示された。演奏の聴取印象評価とその物理的対応を調べたところ, 聴取印象に最も影響を与える物理量はテンポ及びアゴーギクであった。ダイナミクスとペダリングはそれらに比べれば, 聴取印象への全体的な影響力は弱いことが示された。