著者
シャクルトン ジョン 杉山 和雄 渡辺 誠
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.37-46, 1996-11-30

本研究は,前報の成果に基づき,日本のRV車に焦点を当て,RV車の類別化にはある種の認知の焦点が存在し,いわゆるプロトタイプ理論によってそれが説明できることを,類別に寄与した属性パターンから示したものである。まず第一に,被験者にRV車を自由にグルーピングして貰う実験を行い,まず一様性分析により分析した結果,各被験者のグルーピングに寄与したと思われる属性を非線形正準相関分析により抽出したところ,各グループの識別は,ある幾つかの際だった属性により成り立っているのではなく,各グループの有する諸属性の一般的な傾向の違いに基づいていた。類別化は,示される属性の複合的な関係に依存していることを明らかにしたのである。
著者
立石 良幾 杉山 和雄 渡辺 誠 シャクルトン ジョン
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.45, pp.190-191, 1998-10-30

The use of graphical sysmbols (icon) is a common way to convey message to the user. Recently, digital camera has been spreaded rapidly, however the graphical sysmbols are not standardized yet. Product information symbols should be standardized so that a single symbol conveys a single message regardless of the kind of product. Each infonTration symbol should be clearly discemible from others, additionaly to have a clearly understood meaning, and not requiring too much effort by consurrlers to learn what they mean. Therefore it was considered of benefit to research on the icon that should be used to convey the messeges for a digital camera.
著者
桐谷 佳恵 内藤 正志 内田 和宏 赤司 卓也 杉山 和雄 渡邊 誠 小野 健太
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-10, 2005-05-31
参考文献数
8
被引用文献数
2

災害時や渋滞時には、交通情報を可変的に表示できる情報板が必要となる。本研究は、現状の高解像度LED式道路交通情報板の半数以下のLED数で迂回路を表示できる可変情報板のデザイン指標を得ることを目的としている。具体的には、地図構成要素の形状と色彩に関する指標である。直交表による実験計画法を用いて、「表示板の見やすさ」、「迂回路表示のわかりやすさ」など、表示板の見やすい表現を模索し, デザイン要件を決定した。その結果、道路形状、迂回路形状と表示方式、地名表示、ルートマーク、現在地表示、文字表示の仕方、文字や道路及び背景の色彩、などについての基本指標が明らかになった。本研究から得られたデザイン指標は、新しい道路情報提供を実現する情報板作成に貢献し、従来よりも低コストの可変情報板作成の可能性を示すものとなる。