著者
鉄口 宗弘 東 庸介 三村 寛一
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.59-68, 2012-02

本研究は大学女子サッカー選手を対象に,運動後に市販酢酸飲料を摂取させ,その後の疲労回復に及ぼす影響について検討を行った。その結果,サッカー練習後の市販酢酸飲料は,翌日の疲労自覚症状を減少させる傾向を示した。高強度運動としてのウィンゲートテスト後の市販酢酸飲料摂取により,運動後5分と10分の血中乳酸濃度がスポーツドリンク摂取時に比べて低値を示す傾向を示した。また,対象全員が味に対して高評価を示し,ほぼ全員が運動後に摂取可能であると回答した。以上より,市販酢酸飲料は運動後でも比較的摂取しやすく,運動後の疲労回復効果および運動翌日の主観的な疲労を軽減させる可能性が示唆された。
著者
東 庸介 鉄口 宗弘 難波 康太 三村 寛一 渡邊 俊之
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第4部門 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.175-185, 2011-02

本研究は,大学野球選手を対象に,体幹機能が投球動作にどのような影響を及ぼしているのか検討することを目的とした。その結果,遠投上位群は,身長,体重,胸囲,体組成項目全ての筋肉量,メディシンボール投げ,背筋力において有意に高い値を示し,腹筋・背筋バランス上位群は,コントロールにおいて下位群よりも有意に高い値を示した。 以上より,優れた投球動作には下肢で生まれた力を上肢に伝達するための体幹の動きが重要であることが示唆され,強く速いボールを投げるためには腹筋・背筋の筋力が重要となるが,正確なボールを投げるためには,腹筋と背筋をバランス良く鍛えることが重要であると示唆された。