著者
片岡泰之 渡部智樹 田中清 東野豪
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.5, pp.1-6, 2013-03-07

モバイル端末上で利用可能なサービスの検索支援を行うために,サービスと利用者をつなぐインタフェース ISHI (Intent of Service and Human Interface) を提案する.ISHI はサービスで提供される機能を自然言語で抽象表現で示し,サービサの意思と利用者の意思を表裏一体に兼ね備えた概念である.本研究報告では,ISHI のヒューマン・インタフェースとしての優位性を示す利用例として,モバイルアプリのファセット検索を扱う.ファセット検索の実装のために,ISHI のインデクシングの自動化手法と ISHI の重要度の測定手法を提案する.そして,モバイルアプリ特有の非構造化データを用いた本手法の効果を定量的に評価する.最後に,ISHI によるモバイルアプリのファセット検索を用いた被験者実験の結果を報告する.
著者
玉木 秀和 東野 豪 小林 稔 井原 雅行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.1, pp.35-45, 2013-01-01

Web会議に代表される小規模な遠隔会議システムは利用や導入の手軽さがあるが,映像,音声の品質に制限があるため,大規模で高精細な遠隔会議システムに比べ,円滑な会話がしづらい.Web会議システムを用いて,司会者のいない創造会議を実施すると,複数の参加者の発話が衝突してしまうことが多い.我々はWeb会議において発話の衝突を低減し,快適な会話を実現することを目標に研究を進めているが,発話衝突の原因とその影響は明らかになっていない.本論文では,音声会議において,発話衝突の原因の一つと考えられる音声遅延量を変化させることで,発話衝突確率の変化と,それによる精神的ストレスを測定する実験を行った.実験の結果,音声遅延量が600msの条件で発話衝突確率が最大となり,その後減少することが分かった.また発話衝突による精神的ストレスは,音声遅延量が増えるほど増加するという結果が得られた.