著者
玉木 秀和 東野 豪 小林 稔 井原 雅行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.1, pp.35-45, 2013-01-01

Web会議に代表される小規模な遠隔会議システムは利用や導入の手軽さがあるが,映像,音声の品質に制限があるため,大規模で高精細な遠隔会議システムに比べ,円滑な会話がしづらい.Web会議システムを用いて,司会者のいない創造会議を実施すると,複数の参加者の発話が衝突してしまうことが多い.我々はWeb会議において発話の衝突を低減し,快適な会話を実現することを目標に研究を進めているが,発話衝突の原因とその影響は明らかになっていない.本論文では,音声会議において,発話衝突の原因の一つと考えられる音声遅延量を変化させることで,発話衝突確率の変化と,それによる精神的ストレスを測定する実験を行った.実験の結果,音声遅延量が600msの条件で発話衝突確率が最大となり,その後減少することが分かった.また発話衝突による精神的ストレスは,音声遅延量が増えるほど増加するという結果が得られた.

言及状況

Twitter (1 users, 2 posts, 1 favorites)

#ronbun RT 音声だけの遠隔会議で遅延が大きいとどうなるのか調べたNTTの論文。いろいろ書いているが、要するに遅延が大きくても大して変わらん。 http://t.co/jUWAY6zEO0
音声だけの遠隔会議で遅延が大きいとどうなるのか調べたNTTの論文。いろいろ書いているが、要するに遅延が大きくても大して変わらん。 http://t.co/jUWAY6zEO0

収集済み URL リスト