著者
松元 理恵子 千葉 しのぶ 改元 香
出版者
鹿児島女子短期大学
雑誌
鹿児島女子短期大学紀要 = BULLETIN OF KAGOSHIMA WOMEN’S COLLEGE (ISSN:02868970)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.135-140, 2017

2011年に中央教育審議会の答申により, 現在のキャリア教育の基本的方向が決定づけられた. 大学生のなかには, 将来の自分のすすむ道や目標を考える際に, 自分の適性に合った職業選択への自信のなさから, 自尊心や自己効力感の低下につながる傾向がみられている. 本研究では, 短期大学生の食物栄養学専攻の学生を対象に, 2015年に 「かごしまの味」 に認定された郷土料理を授業で体系的に学ぶ体験が, 授業内容にどのような価値を求めるかを検証し, 将来の目標にむかう動機づけの強さが, 自尊感情やキャリア形成に対する考え方に与える影響を考察することを目的とした. 将来の職業とも関連がある内容として, 地域で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等の継承と文化を形成する一番の基盤である家庭の食事や食文化を学ぶことは, 新たな自分の発見や学んでいることを誇りに感じ, 将来の目標, 就職活動に対してもよい影響を与えることができると考えられた.
著者
餅原 尚子 松田 英里 成願 めぐみ 久木﨑 利香 有留 香織 永田 純子 坂元 真紀 前原 加奈 松元 理恵子 久留 一郎
雑誌
鹿児島純心女子大学大学院人間科学研究科紀要
巻号頁・発行日
vol.2, pp.44-54, 2007-03-31

災害の体験によって直接の被災者だけでなく,救援者も大きな影響を受ける。海外での先行研究と同じく,わが国の救援者においても心的外傷性ストレス症状(post‐traumatic stress reaction)の割合が高いことが明らかになっている。救援者は災害現場に出場し,被災者と同じような体験をすることによるストレスを受けることになる。一方,職業的救援者であるがゆえに一般的な被災者とは別のストレス(災害出場を忌避できない。彼らには社会的な期待が大きい)に加え,特有の義務感,責任感や弱音を吐きにくい組織的風土が加わる。まして,箝口令が敷かれているとなおさらである。本研究では,消防職員,海上保安官,警察官,救急救命士が直面するCIS(Critical Incident Stress:惨事ストレス), PTSD(Posttraumatic Stress Disorder:外傷後ストレス障害)の現状について分析し,ストレスの特徴を明らかにすることを目的とした。アンケート調査を実施し,そのうち消防職員356名,海上保安官80名,警察官854名,救急救命士200名の有効回答を得ることができた。CISついては,海上保安官や警察官よりも消防職員や救急救命士に高く認められた。さらに,警察官より消防職員や救急救命士が, PTSDの症状を呈しやすいことが明らかになった。