- 著者
 
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             橋本 瑛子
             
             落合 信靖
             
             佐々木 裕
             
             山口 毅
             
             木島 丈博
             
             山崎 博範
             
             松木 圭介
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本肩関節学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 肩関節 (ISSN:09104461)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.38, no.3, pp.779-783, 2014 (Released:2014-11-21)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 14
 
          
          
        
        
        
        近年,肝臓等で報告があるIDEAL法は脂肪と水を分離して描出でき,定量評価可能なMRI撮像法である.本研究の目的は,IDEAL法,単純T2強調像,単純CT像からの腱板筋脂肪変性を比較し,大・広範囲腱板断裂の一次修復の可否を検討することである.IDEAL法を撮像した47例50肩を対象とした.IDEAL法では,斜位矢状断で各腱板筋にROIを設定し,In Phase,Fat Imageの信号値から脂肪を定量した.同撮像面で単純T2強調像,単純CT像から腱板筋脂肪変性の割合を算出した.IDEAL法と単純T2強調傍矢状断像から分類したGoutallier分類は解離し,単純T2強調像での脂肪変性評価はIDEAL法に比較し過小評価する傾向を認めた.また,大・広範囲腱板断裂の一次修復不能群ではIDEAL法での棘上筋実質部成分・棘下筋の脂肪含有率と単純T2強調像での棘下筋の脂肪含有率が有意に高値で,一次修復可否の判断材料となり得た.