- 著者
-
林 秀俊
- 出版者
- The Society of Physical Therapy Science
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.10, no.1, pp.15-19, 1995-02-20 (Released:2007-03-29)
- 参考文献数
- 7
- 被引用文献数
-
1
1
当院における脳卒中の運動療法は,Hirschbergや三好の考え方で,安定した歩行獲得を目標に,健側(非麻痺側)下肢の筋力強化を目的とし,起立―着席訓練を中心に行っている。今回,運動療法開始時に歩行不可能であった患者58例を対象に運動療法を実施し,退院時の歩行機能を自立群,介助群,不能群に分類し,3群について年齢,麻痺側,発病から運動療法開始までの期間,訓練期間う入院期間,退院先について検討した。 年齢,麻痺側,発病から運動療法開始までの期間,入院期間については統計学的差を認めなかったが,訓練期間については自立群が他2群に比較し有意(p<0.01)に短く,退院先についても3群間に有意な差(p<0.01)を認め,自立群は自宅へ,他2群は転院や施設に行くものが多かった。