著者
柳堀 恭子 津田 和彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-6, 2013-11-14

本論では,特許出願に対して特許法 29 条 1 項の新規性を拒絶理由とした特許審査官が発行する拒絶理由通知書を対象とし,本願と引用文献の間で対比が明示されている名詞および複合名詞を抽出する.その語の類似が 1) 文字列照合,2) 同義語・類義語,3) シソーラス (上位・下位概念,全体・部分) のいずれでも抽出できない語に対して構文解析の手法による類似性の向上を検証した.さらに,この結果を特許文における類似語として意味を拡張していくことにより特許用知識辞書を構築することが可能となり,出願における先行調査や技術調査に役立つことを示した.