著者
湯本 剛 松尾谷 徹 津田 和彦
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.199-200, 2015-03-17

ソフトウェアテストにおいては,重複が無く抜け漏れの無いテストケースをテストの実行前に作成しておくことが重要である.ブラックボックステストにおけるテストケースの作成は分析対象が仕様であり,一貫性を持ったルールのもとで行われることが少ない.結果的にテストケースの重複や抜け漏れを引き起こすことも多い.既存の研究にて,一貫性を持ったルールの基で分析を行う方法を提案しているが,本論文では,既存の方法に対して,更にテスト実行時のデータのI/Oに着目することで,より一貫性の高い分析を行う方法を提案する.
著者
鈴木 信雄 津田 和彦
雑誌
第69回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, no.1, pp.71-72, 2007-03-06
著者
東 弘樹 津田 和彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

通信販売においてはWebからの注文が増加傾向にある.Webでは電話での注文と比較して,架空名義の顧客が多くなる傾向にある.そのため,顧客の特定が困難になり,マーケティングや代金回収に思わぬコストがかかるなどの問題が生じている.そこで本研究では,顧客リストと受注情報の顧客とが同一の人か否かを,受注情報の氏名・住所・電話番号やメールアドレスを分析することで,揺れ記載のルールを構築する手法を提案する.
著者
辻井 康一 津田 和彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第28回全国大会(2014)
巻号頁・発行日
pp.4A13, 2014 (Released:2018-07-30)

インターネット宿泊予約サイトの宿泊レビューには、5段階の数値評価と感想コメントが記載されている。数値評価のすべての項目のうち、1つだけの評点を変える宿泊者が存在する。この宿泊者のこだわりと考えられる数値評価に対し、感想コメントには数値評価を変えた理由となる具体的な評価内容が記載されていると想定される。テキストマイニングを用いて感想コメントから評価表現を抽出し、その特徴を検証する。
著者
丸崎 恒司 津田 和彦
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

近年,企業の特許戦略が量から質へと変換しつつあること,企業間の特許係争が増加傾向であることを受け,不要な特許出願の抑制や,競合他社の保有する特許の無効化のため,特許調査の需要はますます増え続けている.中でも外国特許調査の需要は高い. これらの特許調査においては,漏れのない調査のために,調査対象となる発明に関連した用語のみならず,その同義語や上位概念あるいは下位概念の用語を検索語として調査することが一般的である.よって,特許文書に特有の上位概念化・抽象化した用語を網羅した同義語辞書を作成することができれば,特許調査における最適な検索語の抽出や,類似文書の自動抽出ツールにおける精度向上などに有益と考えられる. そこで本研究では,欧州特許出願のEuropean Patent publication,European Patent Specificationから自動的に英文の同義語辞書を構築する方法を提案する.
著者
林 淑隆 獅々堀正幹 伊与田 敦 津田 和彦 青江 順一
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.104, pp.63-70, 1994-11-17

文献検索システムなどにおいて、キーワードをいかに効率良く、かつ正確に抽出するかは重要な課題である。本論文では、日本語文書においてキーワードとなることが多い複合語が、キーワード抽出の際に多大なマッチング処理を要することに着目し、複数キーワードのストリングパターンマッチングマシンの手法を応用した複合語キーワードの効率的な抽出法を提案する。本手法は、形態素解析部と複合語キーワード抽出マシンAC部、複合語キーワード候補マシンAC部からなる。14個の複合語文法構造と10個のキーワード評価ルールを定義し、26文書について実験評価を行った結果、形態素解析部を除く平均抽出速度は16.58ミリ秒、文書1KBあたり6.18ミリ秒の結果が得られ、本手法の有効性を確認した。また、抽出キーワードの選別で必要となる重なり語の抽出は、候補マシンACにより効率的に行えるので、利用者はこのマシンACに対する抽出ルールを決定することで、多種多様なキーワードを決定することが可能となる。Extracting keywords efficiently is an important task in text retrieval systems. In Japanese text, there are many compound words consisting some kinds of characters (Katakana, Kanji, etc.) and the text has no delimiter among words. Therefore, extracting keywords from such a text takes a lot of time. This paper presents a technique of detecting keywords from compound keywords by introducing a set of rules, which are conditions for keywords construction. A string pattern matching machine for a finit number of patterns is applied to matching of the rules and storing keyword candidates. From the simulation results for 26 Japanese text files that the algorithm presented has performed 6.2ms/KB.
著者
増田 礼子 森本 千佳子 松尾谷 徹 津田 和彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.138, no.8, pp.1011-1019, 2018-08-01 (Released:2018-08-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

OSS (Open Source Software) has made remarkable progress in recent years. In ES (Enterprise Software) development process, also the OSS usage has been increasing steadily, which means the impact of OSS to the society has become greater and greater. However, the quantitative analysis for OSS development has been put no particular importance today. In this research, we study to enhance COCOMO model, commonly used for ES development, in order to clarify the relationship between human resources and development volume of OSS development projects. We chose 50 of Large Scale OSS development Projects from GitHub for our analysis, and obtained such three findings as: 1. In OSS development projects, with some arrangement in measuring man-months volume, we found that power formula of COCOMO model can be applied for expressing the relationship between the development volume and the outputs. 2. As OSS development characteristics, with the increase of development volume, the efficiency for development shows the rising trend. 3. The tendency found above has been identified as not the results of diversion as copying and modifying sources nor cumulative contribution made by variety of small developers.
著者
倉橋 節也 寺野 隆雄 吉田 健一 津田 和彦 高橋 大志
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本年度は,開発してきた逆シミュレーション学習によるエージェントモデルのパラメータ推定手法の手法を,実際の社会システムを対象に適用事例を作っていくことを主に行った.1)感染症モデル:新型コロナウイルスの広がりに対して,効果的な感染予防策の組み合わせを調べることを目的に,COVID-19感染モデルを構築した.感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,一般の市民や企業,学校などにおいて対策が可能な予防策の有効性についての比較検討を行った.2)都市動態モデル:スプロール化した都市の,コンパクトな都市構造への改善を目的とした都市政策の効果を検証した.都市居住者の自律的な行動に基づく都市動態のエージェントベースシミュレーションを実行し,その成立メカニズムを明らかにした.都市のスプロールは堅固で不可逆的であり,多中心型コンパクトシティを維持可能であった政策もってしてもくつがえすことは困難であること,トラムの導入は,トラム利用前後の歩行を誘導するような施策と組み合わされることで初めて 大きな効果を発揮することなどを見出した.3)組織多様性モデル:少子高齢化が進む日本では,労働力を確保するために働き方,働く人が多様化している.多様性を定量化するフォールトラインの考え方に基づき,日本の組織を対象にした実態調査の結果を用いて,組織の多様性と成果の関係をエージェント・ベースモデルによって明らかにした.多様性はフォールトラインの強さとサブグループ数によって成果への影響が異なることがが明らかになった.4)変数選択モデル:近年、大量かつ複雑なデータの獲得と蓄積が進み,重要な変数を選択する手法の重要性が高まっている.そこで,実数値遺伝的アルゴリズムを用いて,同一世代内の遺伝子の分散を活用した変数選択手法を提案し,パラメータ推定と変数選択の両方に対応できることに成功した,
著者
倉橋 節也 吉田 健一 津田 和彦
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

本年度は,複雑システムにおけるモデルパラメータの推定と変数選択を効率的に行うためのアルゴリズムについての研究を実施した.また,逆シミュレーション学習によるエージェントモデルのパラメータ推定手法の手法を,実際の社会システムを対象に適用事例を作っていくことを主に行った,1)都市動態モデル,3)組織多様性モデルについて検討した,1)変数選択モデル エージェントモデルでは,多数の変数を扱うことになるが,それらを網羅的に探索して適切な値を求めることは,計算資源の課題から困難な場合が多い,また,取り扱う変数も削減することが,モデルの簡潔さとシミュレーション結果の解釈において,重要となる.実データを適用する場合においても,大量かつ複雑なデータの獲得と蓄積が進み,重要な変数を選択する手法の重要性が高まっている.そこで,実数値遺伝的アルゴリズムを用いて,同一世代内の遺伝子の分散を活用した変数選択手法を提案し,パラメータ推定と変数選択の両方に対応できることに成功した,2)都市動態モデル 中世において都市の集中化は始まっており,人口の増加に伴う流動化が移民の増加へと拡大している.このスプロール化した都市がどのように発生するのかを解明することは,華僑の発生と都市構造との関係を知る上で重要となる3)組織多様性モデル 少子高齢化が進む日本では,労働力を確保するために働き方,働く人が多様化している.海外からの労働者を受け入れることは,事務職においても今後増えることが予想され,オフィスにおける多様性のマネジメントが課題となるそこで,多様性を定量化するフォールトラインの考え方に基づき,日本の組織を対象にした実態調査の結果を用いて,組織の多様性と成果関係をエージェント・ベースモデルによって明らかにした.多様性はフォールトラインの強さとサブグループ数によって成果への影響が異なることがが明らかになった.
著者
田中 公司 生駒 卓志 津田 和彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2015年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2015 (Released:2016-01-29)

ソフトウェアの品質向上・確保はソフトウェア開発企業にとって重要な課題であり,多くの企業でメトリクスを用いた品質の見える化・予測が行われている。当該プロジェクトの欠陥摘出履歴に基づいた品質予測を行う手法として、単位時間あたりの欠陥摘出率が概ねレイリー分布に従うことを利用したレイリーモデルがある。しかしながら,レイリーモデルでは,パラメータ推定を行う際の初期値を人手で設定しなければならない,プロジェクトによっては欠陥摘出率がレイリー分布に従わず予測できないといった問題がある。そのため,過去プロジェクト実績から得られた欠陥密度とワイブル分布を用いて品質予測を行う手法を検討した.
著者
加藤 拓巳 津田 和彦
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.85-95, 2020-06-30 (Released:2020-06-30)
参考文献数
27

Electronic Commerce(EC)の普及によって生まれた消費者行動に,ショールーミングがある。販売店で確認した商品をインターネットで安価に購入する行動を指す。これは実店舗で販売する企業にとって大きな脅威であり,産業界・学術界ともに大きな注目を集めている。しかし,自動車業界に目を向けると状況は異なり,依然として販売店での購入が主流である。そのため,ショールームの現状評価やあり方の議論は不十分になっている。本研究では,日本の自動車業界を対象に,テーマパークやカフェ等の多様な形態のショールームへの訪問経験が消費者の推奨意向に与える影響を検証した。オンライン調査で得たデータをもとに,傾向スコアによって因果効果を推定した結果,有意な効果は見られなかった。推奨意向を有する要因としては,商品より販売店の観点が多く,礼儀・親近感・特別感が抽出された。EC化がそれほど普及していない業界では,購入行動に直結する動線設計は難しいと考えられるが,推奨意向の形成要因を把握したうえで,それを一貫して経験できる場の設計は重要であろう。
著者
鈴木 信雄 津田 和彦
雑誌
第69回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, no.1, pp.71-72, 2007-03-06
著者
浅野 浩美 藤田 昌克 津田 和彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2015年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.253-256, 2015 (Released:2015-07-31)

求職活動にあたっては、採用選考時に求人者が何を評価して採否を決定しているかを把握することが重要だが、採否決定の要因を把握することは難しい。本報告では、ハローワークが保有するデータをテキストマイニング手法を用いて分析することで、求人企業が中途採用のために選考を行う際の採用決定要因の抽出を試みる。具体的には、まず、ハローワークにおいて個別の職業紹介毎に求人者から把握した採否結果及びその理由を分析し、採用決定要因を抽出する手法を提案する。さらに、提案した手法を用いて、採用選考の結果、採用された者に係る分析を行い、採用決定要因の把握を試みる。
著者
丸崎 恒司 津田 和彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3G203, 2018 (Released:2018-07-30)

近年,企業の特許戦略が量から質へと変換しつつあること,企業間の特許係争が増加傾向であることを受け,不要な特許出願の抑制や,競合他社の保有する特許の無効化のため,特許調査の需要はますます増え続けている.中でも外国特許調査の需要は高い. これらの特許調査においては,漏れのない調査のために,調査対象となる発明に関連した用語のみならず,その同義語や上位概念あるいは下位概念の用語を検索語として調査することが一般的である.よって,特許文書に特有の上位概念化・抽象化した用語を網羅した同義語辞書を作成することができれば,特許調査における最適な検索語の抽出や,類似文書の自動抽出ツールにおける精度向上などに有益と考えられる. そこで本研究では,欧州特許出願のEuropean Patent publication,European Patent Specificationから自動的に英文の同義語辞書を構築する方法を提案する.
著者
湯本 剛 植月 啓次 松尾谷 徹 津田 和彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.137, no.7, pp.987-994, 2017-07-01 (Released:2017-07-01)
参考文献数
21
被引用文献数
1

Along with a rapid increase in the size and complexity of software today, the number of required test cases is also increasing. Although a lot of approaches to derive test cases are proposed, in case of deriving test cases for combination of state transition, N-switch coverage using state transition testing is only one approach. This approach cannot manage increasing test cases. In this paper, a practical knowledge to derive high priority procedural combination test cases in test cases from 1-switch coverage using state transition testing is formalized. Procedural combinations between tasks to be tested which is derived from data design documents are defined as rules. It is confirmed that the expected procedural combination test cases can be derived using this approach from a concrete instance of an IT system.
著者
岸本 有之 高橋 徹 高橋 雅和 山田 隆志 津田 和彦 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本研究では,店舗内の顧客に対する商品販売促進施策として「店舗レイアウト変更」,「店内広告」,「店内推薦システム」を組み合わせ,施策実験を可能とするシミュレーターを開発した.シミュレーターを用いて,様々な販売促進施策シナリオを作成し,その比較実験を行った.
著者
谷口 佑子 津田 和彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

顧客によって書かれた製品評価ページは、顧客の購入意識を左右する重要な情報である.製品評価ページは,予め定められた項目への点数評価と口コミから構成されている場合が多いが、点数評価の差異は少なく製品を正しく評価した結果とは言い難い.そこで本論文では,カメラの製品評価ページのデータを用いて点数評価とテキストマイニングにて口コミから抽出した評価結果を対比する事で,点数評価の信頼性を確認する手法を提案する
著者
柳堀 恭子 津田 和彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-6, 2013-11-14

本論では,特許出願に対して特許法 29 条 1 項の新規性を拒絶理由とした特許審査官が発行する拒絶理由通知書を対象とし,本願と引用文献の間で対比が明示されている名詞および複合名詞を抽出する.その語の類似が 1) 文字列照合,2) 同義語・類義語,3) シソーラス (上位・下位概念,全体・部分) のいずれでも抽出できない語に対して構文解析の手法による類似性の向上を検証した.さらに,この結果を特許文における類似語として意味を拡張していくことにより特許用知識辞書を構築することが可能となり,出願における先行調査や技術調査に役立つことを示した.