著者
三谷 知世 市村 綾香 下村 耕平 小池 奈緒子 大城 英俊 柳田 友隆 江 耀宗
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.877-881, 2000-11-10 (Released:2010-03-15)
参考文献数
18
被引用文献数
5 6

火山灰土壌に硫酸第一鉄を混和し5000℃で焼成した吸着剤のリン酸イオン除去能力について検討した. リン酸イオンの除去速度は初期に速く, その後徐々に低下し, 平衡になるのに数十日間を要した. 液のpHが低いほど焼成土壌によるリン酸イオン除去量は多くなった. 液のpHは時間の経過とともに中性付近に収束した. 初期pHを酸性にした場合のpH上昇は, イオン交換反応によるAI3+及びFe3+からのOH-の放出によると考えられた. 初期pHをアルカリ性にした場合のpH低下は, 焼成土壌から溶出したAl3+, Fe3+の加水分解によるH+の生成によるものと考えられた. SV=2 (1/hr) で焼成土壌の粒子を詰めたカラムにリン酸イオン溶液を流通させたところ, pH 6.00の場合65日間, pH 7.55の場合35日間, 流出水のリン酸イオン濃度が1mg/dm3以下に保たれた.