著者
柴山 純 関口 稔 山内 潤治 中野 久松
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.9-16, 1998-01-25
被引用文献数
19

一般化したダグラス法に基づく改良形差分ビーム伝搬法(IFD-BPM)に虚軸法を適用し, 光導波路の固有モード解析を行っている。まず, IFD-BPMの定式化を偏波の依存性を含めて行う。そして, 固有モードを含む任意の入射界から固有モードのみを生成する虚軸法について概説する。次に, 本手法の有効性を明らかにするため, ステップインデックス形スラプ導波路の固有モード解析を行う。IFD-BPMを用いることで, 従来の手法に比べて精度の高い固有モード解析が可能であることを見出す。更に, 実効屈折率を評価する際に重要になる参照屈折率の選び方について, 参照屈折率を逐次更新する簡便な方法を考案している。応用例として, 本手法と等価屈折率法を併用し3次元多重量子井戸構造導波路の固有モード解析を行う。他の手法の結果とよく一致することを明らかにする。最後に, GD法に基づく交互方向陰解法を用いてグレーデッドインデックス形ファイバを解析する。実効屈折率の評価により, 直接3次元解析をした場合の有効性も示している。
著者
前田 章 柴山 純一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.3, no.32, pp.9-14, 1980-01

最近, 各産業分野とも加工やマテリアルハンドリングの自動化によって, 生産現場での生産性は飛躍的に向上してきたが, 人件費や資材費の高騰, 円高など国内外の急激な情勢変化に対処するため, さらにより以上の向上が要求されている。一方, 生産工程の中で, 視覚的あるいは感覚的な判断をともなう検査, 仕分けなどの過程ではまだ多くを人手に頼っており, 自動化はそれほど進んではいない。しかも, これらの検査, 仕分け過程は高温, 騒音, 暗室などの良好ではない環境の下での作業が多いため, 労働衛生の見地からも自動化が強く要求されはじめている。このほどパターン計測・選別システム"MELSORT"が, この時代の要請に応え, 視覚的な判断を伴なうもののうち, まず比較的単純なパターン要素を対象として, 検査, 流通過程の判定, 仕分け作業の自動化, 省力化を図るため製品化された。