- 著者
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野田 泰子
坂井 香織
東條 恵
桜川 宣男
有馬 正高
- 出版者
- The Japanese Society of Child Neurology
- 雑誌
- 脳と発達 (ISSN:18847668)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.1, pp.82-85, 1990
典型的な重症型ネマリンミオパチーで, 9歳の現在まで生存している女児例を報告した. 筋症状は重度で, 抗重力運動はほとんどみられない. これら非進行性の筋症状にもかかわらず, 肺性心は徐々に進行している.乳児期より発症する重症型ネマリンミオパチーは, 予後不良な疾患で, 多くは2歳までに呼吸不全のため死亡する. この型のネマリンミオパチーとして, 本症例は, 調べ得た範囲では, 世界最年長である.<BR>重度の障害にもかかわらず, 言語指導, 電動車椅子の導入により, 患児の生活範囲は, 拡大しつつある.