著者
矢沢 肇 梅沢 英彦 倉益 茂実 宮嶋 正康
出版者
Japanese Association for Laboratory Animal Science
雑誌
Experimental Animals (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.203-206, 1986-04-01 (Released:2010-08-25)
参考文献数
6

日本生物科学研究所付属実験動物研究所において全兄妹交配により, JWY-NIBS及びNWY-NIBSの2近交系が確立された。それらの起源, 確立過程, 成熟時月齢, 成熟時体重及び標識遺伝子は下記の如く要約される。1.JWY-NIBS: 起源: 東京都の高尾山付近で繁殖され, その後府中市の農家で維持されていたウサギを起源とする。近交開始年月: 1964年4月。近交系確立年月: 1981年6月。成熟時月齢: メス7カ月, オス7.5カ月。成熟時体重: メス2.8~3.0kg, オス2.7~2.9kg。生化学的標識遺伝子: ヘモペキシンHxs型, エステラーゼEst-1s型, α-プロテインはF型にそれぞれ固定していた。2.NWY-NIBS: 起源: 米国ジャクソン研究所より1967年に導入された系統III, ニュージーランドホワイト種を超源とする。近交開始年月: 1967年11月。近交系確立年月: 1982年7月。成熟時月齢: メス7.5カ月, オス8カ月。成熟時体重: メス2.8~3.0kg, オス2.9~3.1kg。生化学的標識遺伝子: ヘモペキシンHxF型。エステラーゼEst-1s型及びEst-2f型, α-プロテインはS型にそれぞれ固定していた。
著者
矢沢 肇 梅沢 英彦 倉益 茂実 宮嶋 正康
出版者
Japanese Association for Laboratory Animal Science
雑誌
Experimental Animals (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.203-206, 1986

日本生物科学研究所付属実験動物研究所において全兄妹交配により, JWY-NIBS及びNWY-NIBSの2近交系が確立された。それらの起源, 確立過程, 成熟時月齢, 成熟時体重及び標識遺伝子は下記の如く要約される。1.JWY-NIBS: 起源: 東京都の高尾山付近で繁殖され, その後府中市の農家で維持されていたウサギを起源とする。近交開始年月: 1964年4月。近交系確立年月: 1981年6月。成熟時月齢: メス7カ月, オス7.5カ月。成熟時体重: メス2.8~3.0kg, オス2.7~2.9kg。生化学的標識遺伝子: ヘモペキシンHxs型, エステラーゼEst-1<SUP>s</SUP>型, α-プロテインはF型にそれぞれ固定していた。2.NWY-NIBS: 起源: 米国ジャクソン研究所より1967年に導入された系統III, ニュージーランドホワイト種を超源とする。近交開始年月: 1967年11月。近交系確立年月: 1982年7月。成熟時月齢: メス7.5カ月, オス8カ月。成熟時体重: メス2.8~3.0kg, オス2.9~3.1kg。生化学的標識遺伝子: ヘモペキシンHx<SUP>F</SUP>型。エステラーゼEst-1<SUP>s</SUP>型及びEst-2<SUP>f</SUP>型, α-プロテインはS型にそれぞれ固定していた。
著者
水谷 誠 茅野 和夫 梅沢 英彦 倉益 茂実
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.59-61, 1974 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11
被引用文献数
9

1.白色の羽毛でおおわれ目・耳の周囲, 頭・背・尾部ならびに副翼部 (副翼羽, 覆翼羽) に散在的に野性型羽毛をもつ羽装―panda―は遺伝形質である。2.その形質は常染色体上の劣性遺伝子によって発現すると思われる。
著者
水谷 誠 梅沢 英彦 倉益 茂実
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.463-467, 1977
被引用文献数
1 1

1. ピーナツPHAはPNP系およびF1(PNP系×PNN系)のふ卵7日目からふ化後8週齢までのすべての発育段階のウズラ赤血球を凝集した.PNN系ではふ卵7-9日目までの赤血球は全例陽性であったが,ふ卵10日目より陰性個体が出現しはじめ,ふ化後1週齢において全例陰性となった.2. "Pn"凝集原の"有"形質が"無"形質に対して優性であり,この常染色体上に存在する単一遺伝子の遺伝子記号を"Pn"と定めた.3. ピーナツPHAに対する凝集性をニワトリ,シチメンチョウ,アヒル,ガチョウ,デンショバトの各赤血球について調査した結果,ニワトリ,シチメンチョウ,アヒルにおいては赤血球凝集性に関して陽性個体と陰性個体が存在し,ガチョウ,デンショバトにおいては全例陰性で個体間差はみられなかった.また,ウズラ("Pn"凝集原),ニワトリおよびアヒルのピーナッPHAに対する各凝集原は吸収試験の結果同一であった.