- 著者
-
伊藤 仁久
大西 雄己
三澤 紅
藤阪 芽以
友廣 教道
松川 哲也
遠藤 雄一
梶山 慎一郎
重岡 成
- 出版者
- 公益社団法人 日本アロマ環境協会
- 雑誌
- アロマテラピー学雑誌 (ISSN:13463748)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.2, pp.14-20, 2023-07-15 (Released:2023-07-18)
- 参考文献数
- 35
精油の皮膚の健康と美に関する機能性を探索することを目的に,アロマテラピーの分野で汎用される精油30種の終末糖化産物(Advanced Glycation End Products : AGEs)産生抑制およびチロシナーゼ阻害効果を評価した。その結果,ローズマリー(Rosmarinus officinalis)精油にAGEs産生抑制効果を見いだした(IC50:124 µg/mL)。また,メリッサ(Melissa officinalis)精油にチロシナーゼ阻害効果が認められた(IC50:276 µg/mL)。ローズマリー精油はAGEs産生抑制に基づくアンチエイジング効果,メリッサ精油はチロシナーゼ阻害に基づくメラニン産生抑制効果をもつ可能性があり,今後の香粧品あるいは機能性食品の分野での活用が期待される。