著者
梶谷 勇 樋口 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.130, pp.75-82, 2001-06-15

節肉の活動電位(以下では筋電と略す)によって操作可能な義手(以下では筋電義手と略す)は, すでに実用化されているものも多いが, これらの多くは1つの機能(例:手先の開閉)しか筋電によって操作できず, 日常生活においては不便である. このため, 近年, 複数機能を操作可能な筋電義手に対する関心が高まり, 様々な研究機関や大学で研究が行われているものの, そこでは, 主に筋電からの多動作識別を目指すに留まり, 使う人のニーズが十分に把握されないまま, 研究, 開発が行われているのが現状である. そこで本稿では, 多機能筋電義手のニーズを調査するためにアンケート調査を行った. つまり, 義手の機能面や, 快適性, 信頼性, 価格面などに対する意識を調査した. このアンケート調査の結果, 今後の多機能筋電義手の開発に向けて注意すべき, 様々な知見を得ることが出来た.
著者
梶谷 勇 星野 力 西川 大亮 横井 浩史 梶原 信樹 樋口 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.275, pp.9-16, 1998-09-18
被引用文献数
3

表面筋電位のパターン認識によるユーザインタフェースの一つの実現例として, 筋電操作型義手がある.従来の筋電操作型義手では, 表面筋電位に個人差ががあるために, 障害者が義手に対して適応する必要があった(約1ヶ月の訓練が必要).そこで本研究では, 従来とは逆に障害者に対して適応できるような義手を開発する.適応の手段としては, 高速に適応でき, かつ, 小さく実装可能な, 進化するハードウェアを用いる.