著者
浅野 智 棚橋 弘季 木村 博之
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第56回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.B06, 2009 (Released:2009-06-16)

情報デザインの学びに、人間中心設計プロセスの考え方を取り 入れ、調査をベースにデザインを考えるという試みは多く行われ てきた。特に最近ではエスノグラフィーの調査手法を取り入れた、 ワークショップも多く見受けられようになってきている。[1] その中で課題として挙げられるのが、調査のデータは揃ったが、 上手くコンセプト作成に結びつけることができないという状態 である。社会人のデザイナーであれば、過去の経験から自分なり の文法を編み出しているものであるが、経験の浅い学部生レベル であるとなかなかそうはいかないようである。 本研究は、真行寺ら[2]によって開発された「シャッフルディ スカッション」に注目し、その効果について検証しようと試みた。