著者
前川 曜子 佐野 みなみ 森 寛敏 三好 永作 小島 憲道 中筋 一弘 田所 誠
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 第18回基礎有機化学連合討論会
巻号頁・発行日
pp.186, 2006 (Released:2008-10-05)

オルトキノイド骨格をもつ配位子は光や熱の相互作用によって金属イオンと有機ラジカルとの価数互変異性を起こすことが知られている。私どもはこのような価数互変異性によって移動可能な水素結合のプロトンを制御できないかどうか試みようとしている。そこでビイミダゾール型水素結合をもつルテニウム錯体を合成し、その光反応によって水素結合状態の変化を観測できないか実験を行っている最中である。
著者
森 寛敏
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

アクチニド・ランタニドイオンを選択的に捕捉のために必須となる水和様式の解明を目指した理論的研究を行った。これらの元素は,放射性元素であるものが多く,また,原子番号に比例して増加する核電荷に由来して,その電子状態は,多数の電子が複雑に絡み合う(電子相関)のみならず相対論効果に支配されたものとなる。これまで,電子相関と相対論効果を同時に精度良く取り扱った理論計算は困難であったが,酒井・三好型のモデル内殻ポテンシャル法を拡張することでこの問題を解決できることを示した。