著者
安達 裕一 岡村 大介 森 雄司 櫻田 弘治 榊 聡子 湯口 聡 森沢 知之 高橋 哲也
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.195-201, 2020-05-01 (Released:2020-05-01)
参考文献数
16

【目的】長期集中治療管理を要する高齢心臓外科術後症例における,ICUでの身体機能と自宅退院の関連について検討する。【方法】待機的に心臓外科手術を施行後,3日以上のICU管理を要した65歳以上の高齢者278例(年齢75±6歳,女性42%)を,自宅退院群245例と非自宅退院群33例に分類した。ICUでの身体機能評価にはfunctional status score for the ICU(FSS-ICU)を採用した。自宅退院の規定因子についてロジスティック回帰分析により検討し,自宅退院可否を予測するFSS-ICU得点のカットオフ値をreceiver operating characteristic(ROC)曲線より算出した。【結果】ロジスティック回帰分析の結果,年齢,手術時間,ICU退室日のFSS-ICU得点が自宅退院の規定因子として抽出された。ROC曲線による自宅退院を予測するICU退室日のFSS-ICU得点のカットオフ値は21点であった。【結論】長期集中治療管理を要する高齢心臓外科術後症例の自宅退院には,ICU退室日の身体機能が関連した。
著者
加藤 倫卓 森 雄司 光地 海人 森本 大輔 角谷 星那 鬼頭 和也 濱 貴之 小鹿野 道雄 田邊 潤
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.175-182, 2018 (Released:2018-06-20)
参考文献数
32

【目的】植込み型除細動器(以下,ICD)あるいは両心室ペーシング機能つき植込み型除細動器(以下,CRT-D)を装着した慢性心不全(以下,CHF)患者に対するストレッチング体操が,血管内皮機能と運動耐容能に与える影響を検討した。【方法】対象をICD あるいはCRT-D が植え込まれた運動習慣のないCHF 患者32 名(男性27 例,平均年齢69 ± 9 歳)とし,ストレッチング体操を実施するストレッチング群と対照群に無作為に分類した。4 週間の介入前後の反応性充血指数(以下,RHI)と6 分間歩行距離(以下,6MWD)を評価した。【結果】ストレッチング群のRHI と6MWD は,介入前と比較して介入後に有意に増加した(P <0.01,P <0.01)。介入前後のRHI と6MWD の変化量は,有意に正相関(r =0.53,P < 0.05)を示した。【結論】ICD あるいはCRT-D 患者に対するストレッチング体操の効果として,血管内皮機能障害と運動耐容能の改善が考えられた。
著者
加藤 倫卓 森 雄司 光地 海人 森本 大輔 角谷 星那 鬼頭 和也 濱 貴之 小鹿野 道雄 田邊 潤
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11375, (Released:2018-05-23)
参考文献数
32

【目的】植込み型除細動器(以下,ICD)あるいは両心室ペーシング機能つき植込み型除細動器(以下,CRT-D)を装着した慢性心不全(以下,CHF)患者に対するストレッチング体操が,血管内皮機能と運動耐容能に与える影響を検討した。【方法】対象をICD あるいはCRT-D が植え込まれた運動習慣のないCHF 患者32 名(男性27 例,平均年齢69 ± 9 歳)とし,ストレッチング体操を実施するストレッチング群と対照群に無作為に分類した。4 週間の介入前後の反応性充血指数(以下,RHI)と6 分間歩行距離(以下,6MWD)を評価した。【結果】ストレッチング群のRHI と6MWD は,介入前と比較して介入後に有意に増加した(P <0.01,P <0.01)。介入前後のRHI と6MWD の変化量は,有意に正相関(r =0.53,P < 0.05)を示した。【結論】ICD あるいはCRT-D 患者に対するストレッチング体操の効果として,血管内皮機能障害と運動耐容能の改善が考えられた。