著者
今村 貴浩 遊佐 真一 森島 洋太郎 藤井 秀司 中村 吉伸
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子学会予稿集 第58回高分子討論会
巻号頁・発行日
pp.3335, 2009 (Released:2011-09-01)

親水性のポリエチレングリコール(PEG)と疎水性のポリスチレン(PSt)、pH応答性の親水性ポリマー(PDEA)とPStから成る2種類の両親媒性ブロック共重合体をRAFT重合で合成し、水中で両者を混合してPStから成るコアとPEGとPDEAの2種類のコロナ鎖から成る微粒子を合成した。
著者
橋爪 章仁 光上 義朗 遊佐 真一 森島 洋太郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
pp.2018-0039, (Released:2018-10-23)
参考文献数
31

An unsymmetric diblock copolymer b-Q57A97 of (ar‑vinylbenzyl)trimethylammonium chloride (Q) and N,N-dimethylvinylbenzylamine (A), synthesized by reversible addition-fragmentation chain transfer radical polymerization, and its molecular assemblies were characterized by static and dynamic light scattering and steady state fluorescence using N-phenyl-1-naphthylamine (PNA) as a probe. Scanning electron microscopy observations indicated that b-Q57A97 formed a unique fern leaf-like morphology in the presence of NaCl.
著者
遊佐 真一 森島 洋太郎
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.5, no.7, pp.335-341, 2005-07-01 (Released:2013-06-01)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

両親媒性高分子電解質は水中で, 疎水基問の会合により多様な組織体を形成する。形成される組織体の構造は疎水基と親水基の化学構造, 両者の組成比と配列, 高分子主鎖との結合様式など, 高分子の化学構造に大きく依存する。このような両親媒性高分子電解質により形成される凝集組織体のレオロジー的な性質は, 凝集体の構造, 形態, 大きさなどによって決まり, これらは疎水基の会合が同-ポリマー内で起こるか, ポリマー問で起こるか, あるいはその両者が同時に起こるかにより大きく異なる。また近年, 両親媒性高分子電解質の分子設計により, 水中で形成される凝集組織体に刺激応答性を付与することが可能になった。たとえば, pH変化をトリガーとする高分子ミセルの形成や解離を制御できるブロック共重合体などが知られている。
著者
森島 洋太郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.128-131, 1997-03-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
34
被引用文献数
4 2

両親媒性高分子は水溶液中において自発的に組織化してさまざまな形態のミセル状ナノ組織を形成する.両親媒性高分子の自己組織化現象について概説し,自己組織化の様式と両親媒性高分子の化学構造との関係について述べ,さらに,分子設計により制御されたミセル状ナノ組織の構造,性質,および機能に関する最近の研究を展望する.