- 著者
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遊佐 真一
森島 洋太郎
- 出版者
- 公益社団法人 日本油化学会
- 雑誌
- オレオサイエンス (ISSN:13458949)
- 巻号頁・発行日
- vol.5, no.7, pp.335-341, 2005-07-01 (Released:2013-06-01)
- 参考文献数
- 22
- 被引用文献数
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両親媒性高分子電解質は水中で, 疎水基問の会合により多様な組織体を形成する。形成される組織体の構造は疎水基と親水基の化学構造, 両者の組成比と配列, 高分子主鎖との結合様式など, 高分子の化学構造に大きく依存する。このような両親媒性高分子電解質により形成される凝集組織体のレオロジー的な性質は, 凝集体の構造, 形態, 大きさなどによって決まり, これらは疎水基の会合が同-ポリマー内で起こるか, ポリマー問で起こるか, あるいはその両者が同時に起こるかにより大きく異なる。また近年, 両親媒性高分子電解質の分子設計により, 水中で形成される凝集組織体に刺激応答性を付与することが可能になった。たとえば, pH変化をトリガーとする高分子ミセルの形成や解離を制御できるブロック共重合体などが知られている。