著者
矢野 隆夫 西山 哲 中島 伸一郎 森石 一志 大西 有三
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E1(舗装工学) (ISSN:21856559)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.120-130, 2011 (Released:2011-12-20)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

透水性舗装の貯留・浸透特性を飽和―不飽和浸透解析や気液二相流解析等で評価する場合,舗装を構成する各材料の不飽和浸透特性を精緻に把握しておくことが必要である.そこで透水性舗装の材料としてポーラスアスファルト混合物,路盤材および数種の路床材に対して,水分保持特性試験および飽和―不飽和透水試験を実施し,解析における不飽和パラメータの取得を行った.ポーラスアスファルト混合物に対する試験結果については既に報告しており,本論文では路盤材および路床材の結果について報告する.試験結果を既存のモデル式でフィッティングしたところ,水分保持特性は Van Genuchten 式の適用性が良い事を,路盤材の不飽和透水特性は主に Irmay 型の式で,路床材は Van Genuchten 式でよく表現できることを明らかにした.