著者
深山 晶子 椋平 淳 辻本 智子 村尾 純子 MOORE Ashley FRITZ Erik MCCARTHY Tanya FISCHER Danielle WORTH Alexander
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、「模擬国際会議(Mock International Conference: 以下MICと省略)開催」というProject-Based Learningの実践を通じて、各学生の専門分野における英語での発表のスキルを高めることが主目的であったが、MIC参加学生には、図書館のラーニング・コモンズをMICの準備学習の場にすることを求め、ラーニング・コモンズの積極的利用を促すことも副次的効果として狙った。成果は、MICの運営手順以外に、教材・教育方法・PBL教員・運営学生育成方法を含むPBL型のEnglish for Academic Purposesの教授法として、教育パッケージ化した。
著者
西脇 雅人 椋平 淳
出版者
公益社団法人 全国大学体育連合
雑誌
大学体育スポーツ学研究 (ISSN:24347957)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.49-60, 2023 (Released:2023-12-19)
参考文献数
29

背景:横断研究において,食事や睡眠の状況は学業成績状況と有意に関連することが報告されている.しかし,生活習慣と学業成績に関する大規模前向き縦断研究の観点で利用可能なデータはない.目的:そこで,本研究は,大規模な前向きの縦断的検証によって,大学初年次学生の食行動や眠気の状況が高年次の学業成績状況に影響するか,否か,検討することを目的とした.方法:食行動と眠気の両方の状況に応じ,2,351/2,328名の初年次大学体育授業の学生を四分位数に分類し,3年次終了時のTotal Grade Point Average(T-GPA)のスコア,およびそれぞれのCase(T-GPAが3.00以上となる,または,T-GPAが2.00より小さくなる)の発生に対する多変数の調整済みオッズ比(95%信頼区間)を比較した.結果:T-GPAは,Q1とQ2と比較し,Q4で有意に高い値を示し(なお,食行動や眠気の状況のスコアが,Q1は,不良を,Q4は,良好を示すものである),これらの差は,交絡因子で調整した上でも有意なままであった.食行動の状況において,Q1と比較して,T-GPAが2.00より小さくなるオッズ比は,Q3が0.60(0.45-0.72),Q4が0.64(0.48-0.86)であった.眠気の状況において,Q1と比較して,T-GPAが3.00以上となるオッズ比は,Q2が1.47(1.01-2.15),Q4が1.64(1.13-2.38)であった. 結論:我々の大規模な前向き縦断研究から得られた結果は,大学初年次学生の食行動や眠気の状況が,密接に,高年次のT-GPAの状況と関連していることを示すものであった.
著者
椋平 淳
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、文化・芸術活動の‘公共性’が問い直されている時代情勢を受け、公共文化施設による一般市民に対する演劇的活動の提供事例(いわゆる「アウトリーチ」)を調査し、そうした事業がどのように社会の生涯活動推進に結びつくのかという点を考察するものである。活発な事業を展開している全国の公共文化施設を調査することによって、現代社会におけるアウトリーチ活動が踏まえるべき要点が抽出され、将来的に有効なプログラム・運営方法の骨格が提案できる段階に到達している。