著者
植草 一世 大木 みわ
出版者
植草学園大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

この研究は,保育者養成で,ロール・プレイングと同様に絵本作りの楽しさやメッセージ性を学生に気づかせ内面性の成長を助けることを主眼とした。結果を見ると,絵本作りによって自分の経験の振り返りと統合が促進された。子どもの絵本作りを手伝うことで,学生は子どもの内面に触れることができ,子どもの理解が深まり,関わり方に自信を持つことができた。子どもにも,内面性の成長に役立つことが分かった。さらに幼児の絵本に表現された内容や素材の分析を行い,3つの個性を把握した。幼児の絵本作りを手伝う時に,その個性に合わせた援助が幼児の成長にとって大切であり,学生の保育者としての資質もさらに高まるものと考えた。
著者
佐藤 愼二 高倉 誠一 広瀬 由紀 植草 一世 中坪 晃一
出版者
植草学園大学
雑誌
植草学園短期大学紀要
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-9, 2006-03-31
被引用文献数
3

保育所・幼稚園における「障害」のある子どもおよび、いわゆる「気になる」子どもの活動参加の状況を把握し、そのために必要な環境要因・支援条件を検討することを目的とした。先行研究の検討からは、(1)「障害」のある子どもだけでなく、近年、「気になる」子どもへの支援が注目されていること、(2)保育所への質問紙調査による状況調査はあるが、幼稚園の状況が十分に把握されていないこと、(3)「気になる」子どもの支援にあたっては、環境要因・支援条件の重要性が指摘されていること、しかし、(4)環境要因・支援条件は十分に明らかにされていないこと等を指摘した。そこで、本研究では、(1)幼稚園も対象に含め、(2)「障害」のある子どもと「気になる」子どもを対象に、(3)環境要因・支援条件の検討に焦点を当てるため、(4)「運動会」での具体的な支援と子どもの様子との関係を明らかにすることを目的に、(5)質問紙調査をC県の全保育所・幼稚園を対象に実施することとした。