著者
多々納 春樹 鎌倉 正和 榊原 範久
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.481-492, 2023-12-20 (Released:2023-12-16)
参考文献数
17

本研究は,小学校高学年児童を対象に,1人1台端末を活用し,学習者の意見文と意見文産出方略(以下,方略)の相互参照を通して,学習者の意見文と意見文に対する意識の変容について検証した.ルーブリック評価や質問紙の結果から,意見文と方略を相互参照することで,意見文の評価得点が向上すること,文章の構成を考えて書く,他の視点も書く,読み手にどう伝わるか気をつけて書く,という点を意識していたことが明らかとなった.その後に,相互参照なく意見文を作成しても,低下がみられなかったことから,相互参照により他の学習者から方略を獲得し,使用すること,相互参照がない場合でも獲得した方略を継続的に使用することが示唆された.
著者
榊原 範久 水落 芳明 八代 一浩 水越 一貴
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.27-30, 2016 (Released:2018-04-07)
参考文献数
6

学習者の自由なコミュニケーションを軸とした主体的・協同的な学びを展開するアクティブ・ラーニングの授業において,教師と学習者が一人一台タブレット型端末を持ち,同期型 CSCL の edutabを用いて学習状況を可視化した.結果,教師の言動の傾向性として,授業時間内の発話時間が減り,有益な情報を伝える可視化に関する発話割合が増加することが明らかになった.