著者
樋口 健治 高井 英雄
出版者
社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.12, no.9, pp.609-613, 1959

研究目的繊維の引張試験では荷重一伸長線図が多くの場合直線とならないから, その弾性係数を一義的に決定することがむずかしい。本研究の目的は荷重一伸長線図にもとつく弾性的性質に検討を加え.あわせて変形量の広範囲にわたっ用使える弾性定量値を誘導することであり, 本報ではひずみと応力につい用考察を行なったものである.研究結果ひずみに対数ひずみεl=ln (l/l0/)を用い, また対数ポアソン比μl= (dr/r) / (dl/l) を細えることにより, 伸び率の大きい繊維の荷重一伸長線図が上に凸となっているのは, 必ずしも粘弾性的素質のみによるのではなく, 弾性的素因の変形によっても影響され用いることがわかった。したがって, 対数ひずみ, 対数ボアソン比によって適当な操作を加えれば, 荷重一伸長線図からかなり広い範囲にわたって, 適用しうる弾性定量値とし用の対数ヤング率Elを導出しうることが確認された.
著者
樋口 健治
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.229-235, 1980-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
8
著者
樋口 健治 高橋 秀年 平田 利英
出版者
社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.16, no.8, pp.609-616, 1963

<B>目的</B><BR> 1) サンプルカードによるローラカードの伝達関数の決定.<BR>2) ローラカードを閉ループで制御する際の最適調整条件の検討.<BR><B>方法</B><BR>1) 系の骨格は過渡応答法によって推測し, その時定数はフィードローラの回転を周期的に停転することによって長方形波入力を作り, その出力の分散より求める.<BR>2) ウエブむらが定常不規則でガウシャンノイズとした時の制御装置の最適調整値を求める. <BR><B>成果</B><BR> 1) ローラカードの伝達関数は, むだ時間をもつ1次比例系となった.<BR>2) ローラカードのように大きなむだ時間を持つ系にはPID制御がもっともよい.<BR>3) PD制御はP制御やPI制御よりむしろよい制御をする.