著者
樋口 文孝
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.80-86, 2015-04-15 (Released:2016-07-30)
参考文献数
6

欧米ではプラント運転の安全性強化のためにヒューマンファクターに起因する事故防止に着目したアラームマネジメントへの取り組みが盛んである.出光興産では,世代交代による熟練オペレータの運転ノウハウの喪失への対応の一つとして,これまでボトムアップで進めてきたアラーム削減活動を充実し,安全・安定運転を継続するためにアラームマネジメントへの取り組みを開始した.アラームマネジメントを日常業務として確立するために,アラーム基本方針の明確化,アラーム削減手法の標準化・統一化,日常管理の環境整備,ライフサイクルの仕組み構築に向けた検討を進めている.現在,オペレータ一人当たりの定常時平均アラーム発報数2 回/10 分の達成に向けた取り組みを展開している.また,非定常時では,大規模石油化学プラントで緊急停止時のアラーム発報数を約9 割削減した.
著者
村木 正昭 石本 祐樹 小崎 恭寿男 篠崎 明輝子 樋口 文孝 山下 純司 角和 昌浩
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

経済産業省が水素燃料電池戦略ロードマップを2016年3月に改訂するなど、エネルギー媒体としての水素利用はますます注目されている。経営情報部会WG1では、水素利用の進展が日本のエネルギー業界に与える機会や脅威をシナリオプランニングの手法を用いて検討した。本検討では、地方自治体の特性でシナリオを書き分けており、本講演では、人口密度の高い都市のシナリオについて、ドライバーや帰結を報告する。