著者
吉田 充宏 佐藤 信也 松村 明光 鷹觜 利公
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.182-182, 2010

実験室におけるアスファルテンの溶剤分別において、目詰まりの問題のあるろ紙を用いる分離や、高価な高速遠心分離機を用いる方法に代わる手軽な方法として、テフロン製充填剤を用いて比較的多量のアスファルテンのカラム分離法を考案した。アスファルテンの構造解析を行うために、10gの減圧残油から回収を行うことを目的として、カラム内径、充填剤とアスファルテンの回収量の相関を検討した。アスファルテンの回収可能量はカラムの断面積に比例して増加し、内径30mmのカラムで10gの残油を処理できる見通しがついた。
著者
坂 祐司 木村 哲也 永井 健司 千代田 範人 田畑 光紀
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

近年、石油需要構造変化に伴い、FCC装置に おいて石油化学原料であるライトオレフィンの増産が求められている。FCC装置においてライトオレフィンを増産するためにはFCC本体触媒に酸強度の強いゼオライト(例えばZSM-5など)を含有した触媒粒子(アディティブ)を用いることで対応することできる。本報では触媒性能が異なるFCC本体触媒に対しライトオレフィン増産アディティブを添加した際の添加効果を検討したので報告する。
著者
本村 眞澄
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, 2014

サハリンでは20世紀初頭には最初の油田が発見され、1925年、日本の「北樺太石油」が終戦直前まで本格的な石油開発を行って来た。戦後、1974年に「サハリン石油開発協力」が設立され、サハリン大陸棚での探鉱に参加し、オドプトとチャイウォという2つの海洋油田が発見された。ソ連崩壊後はPS契約に衣替えし、サハリン1で石油生産、サハリン2で石油のLNGの生産に成功している。ここで、日本の技術がいかに活用されて来たか見てみたい。
著者
伊原 賢
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>米国は、石油・天然ガスの生産量の最高値更新に向けて、毎月新たな記録を打ち出している。2018年には、生産量で石油1100万BPD、ガス760億立方フィート/日に到達した。パーミアン・エリアでは今年生産量が350万BPDを超え、2020年には500万BPDに到達する勢いで、シェールオイルの生産をリードしている。また、北東部のマーセラス・エリアではガス生産200億立方フィート/日に向かっている。シェールオイル・ガスの生産増は、その減退を上回るペースで続いている。水平坑井、多段階の水圧破砕、マイクロサイスミックという要素技術の組み合わせの最適化の最前線を探りたい。</p>
著者
大山 隆
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>世界的にESG経営が重要視される中、FCC残渣油を原料にしてニードルコークスを生産し、高品質な電気製鋼用黒鉛電極の骨材を生産するとともに、電気自動車用のリチウムイオン電池の炭素材を生産している。本発表では、このスキームと装置の信頼性向上の考え方を紹介する。</p>
著者
土屋 武大
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.167, 2006

経済産業省では、バイオマス由来燃料として注目されているバイオディーゼル燃料(BDF)を軽油に混合した場合における規格化に係る検討を行ってきた。BDFのうち、世界的に活用されている脂肪酸メチルエステル(FAME)を検討対象とし、自動車部材に対する安全性及び排ガス性状の確保を目的として、FAME混合軽油に係る規格をとりまとめたので報告する。
著者
岡村 和夫 田崎 雅晴 末吉 マーク アルマーマリ ラシッド 幾島 賢治
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

原油生産に伴い発生する油田随伴水はオマーン国最大の環境問題の一つである。油田随伴水は、無機凝集剤を使用することで容易に油分を分離することが可能であった。オマーン国内には多くの油田が存在しているために、コンテナサイズでコンパクトなパイロットプラントを建設した。パイロットプラントは、可動式であるため複数のサイトで実証試験が可能である。パイロットプラントによる実証運転結果について紹介する。
著者
竹村 邦夫 用田 裕樹 岩崎 正利 木村 康弘
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.138, 2008

カルシウムスルフォネートコンプレックスグリースは耐熱性、極圧性、耐摩耗性、耐水性、錆止め性などの点で優れた性能を有しており、産業機械での実用化が進みつつある。 これらの諸性能が産業機械の潤滑にどのように生かされているか、その実用例について報告する。
著者
豊岡 義行
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>国内石油精製産業の国際競争力強化が叫ばれ続けている。国内の燃料油需要が退潮し続ける中では大型投資による最新プロセスの導入は難しく、「叫ばれ続ける」所以ともなっている。製油所のDX化(デジタル技術による生産革新)は比較的少額な投資で効果も期待できるが、国際競争のトップ集団につけるには、普遍的なデジタル化では物足らない。我が国が優位に立つペトロリオミクス技術を生かした超スマートリファイナリーが、この決め手になる。</p>
著者
菱田 尚子 渡辺 朋亮 谷田 幸次
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

<br><br>水銀に関する水俣条約の発効に伴い、水銀の排出規制および監視が厳しくなると思われる。そこで、JLPGA-S-07、ISO 20552:2007の規格に準拠したダブルアマルガム法を用いて、様々なガス中の微量水銀を測定した。その中から、水素ガス、LPGガスの測定アプリケーションを報告する。また、ガス中の有機水銀と金属水銀の分別測定について検討したので、あわせて結果を報告する。
著者
吉野 彰
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

リチウムイオン電池は携帯電話、ノートPCなどのIT機器の電源の小型・軽量化を実現し、IT社会化、モバイル社会化に大きな貢献をしてきた。さらに今後は資源・環境・エネルギー問題という人類共通の課題の解決手段の一つとして重要な使命を果たしていかなければならない。このリチウムイオン電池にはセパレータ、バインダーなど多くの高分子材料が用いられており、その役割、将来に期待される高分子材料などについて述べる。
著者
大植 佳宏 中野 正吾 大越 達也
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

化学産業において、化学物質の取り扱いは、その固有の危険性により、多くのリスクを伴うものである。特に液体をサンプリング瓶に直接サンプリングを行う事は、被液、ベーパーの吸引、静電気発火等、大きなリスクをはらんだままの作業となっているのが現状である。その様なサンプリング作業を可能な限りクローズ化し、自動化することにより、作業者のリスクを低減させる方策に取り組んできた。実例をもとに解説する。
著者
金 ミンジュン 松本 慶江子 加藤 英樹 福岡 淳 中島 清隆
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

液相沈殿法にて合成した結晶性YNbO<sub>4</sub>の表面には水中でも機能する塩基性サイトが存在し、6炭糖や縮合有機物の逆アルドール反応を水存在下でも進行させる。本発表では、焼成温度と塩基性質の相関性に焦点を当て、塩基性質と触媒活性の相関性について議論する。
著者
高嶋 修二 青山 良二
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

安全文化レベル向上検討プロジェクトチームは、労働災害や事故・トラブル防止対策強化を目的として2012年に発足し、様々な活動により2013年労働災害ゼロを達成することが出来ました。しかし、安全に対する継続的な活動を行うため、2014年より第二期の活動として2016年SDM『事故ゼロ・災害ゼロ・環境トラブルゼロ』のトリプルゼロを目的に、全員参加による安全文化レベルの向上を目標に掲げ、全社活動を展開しています。
著者
村木 正昭 石本 祐樹 小崎 恭寿男 篠崎 明輝子 樋口 文孝 山下 純司 角和 昌浩
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

経済産業省が水素燃料電池戦略ロードマップを2016年3月に改訂するなど、エネルギー媒体としての水素利用はますます注目されている。経営情報部会WG1では、水素利用の進展が日本のエネルギー業界に与える機会や脅威をシナリオプランニングの手法を用いて検討した。本検討では、地方自治体の特性でシナリオを書き分けており、本講演では、人口密度の高い都市のシナリオについて、ドライバーや帰結を報告する。
著者
坂田 和也 山田 芳佳 飯場 顕司 田谷野 孝夫
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

ポリオレフィンの分子構造解析について、最近の技術的な進展を紹介する。温度変調昇温溶離分別による結晶性分布解析、相互作用クロマトグラフィーを用いた組成分布解析、二次元NMRによる微細構造解析などを報告予定。
著者
ラーチャハート サコーン 鈴木 雄詞 早川 耕太郎 渡部 綾 河野 芳海 福原 長寿
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

Ni/CeO<sub>2</sub>系のハニカム型構造体触媒における構造様式の違いがCO<sub>2</sub>のメタン化特性に及ぼす影響を調査した。ストレートチャネルにより構成されるプレーン様式の構造体触媒に比べて,流路部を短く分割し,間に空隙を設けたセグメント様式の構造体触媒が高い反応性を示した。セグメント様式の反応場はNu数とSh数が大きく,この物質・熱移動の促進が高い反応性の一因であると推測された。
著者
角 茂 桐生 麻子 今川 健一 河合 裕教 蛙石 健一 皆見 武志 冨重 圭一 末廣 能史
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.42-42, 2009

天然ガスから石油代替液体燃料を製造するGTLプロセスの基幹原料となる合成ガス製造の高効率化を目指し、直接接触部分酸化触媒の開発を行っている。第37回討論会においてCeO2+ZrO2++MgO複合担体上で効率的に部分酸化反応が進行することを報告した。より高圧、高GHSVでの反応を実現するために、本触媒の利点を活かしたフォーム触媒の調製に成功し、2000時間の長時間反応を達成したので詳細を報告する。