著者
向 正道 横田 明紀 栗山 敏 鎗水 徹 黄 婷婷
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会誌 (ISSN:09187324)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.105-127, 2020-09-15 (Released:2020-09-28)
参考文献数
32
被引用文献数
1

IT戦略は経営戦略に沿って策定されるべきである,または,IT戦略は経営戦略の一部であるという議論がある.しかしながら,経営戦略とIT戦略ではそれぞれの戦略に沿って整合すべき構成要素が異なり,情報システム刷新時にそれらの構成要素間が適切に調整できず,不整合を生じた「ねじれ構造」による問題を誘発しやすい.本研究では,情報システム刷新時にプロジェクトの納期遅延を起こしやすい構造的要因を分析するための「経営戦略とIT戦略のねじれ構造モデル」を提案する.このモデルに基づき,基幹系システム構築プロジェクトの計画納期達成/未達要因を考察することで,本モデルの妥当性と有効性を実証する.
著者
向 正道 加藤 敦 竹政 昭利 河田 哲 石井 昭紀 松島 桂樹 横田 明紀
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.245-248, 2016

近年、企業において、戦略の推進や事業の運営のためにITはなくてはならない経営資源となっている。しかし、IT資産は、財務諸表上の資産や費用として表されるだけで、IT資産が持つ本来の価値を示しているとは言い難い。本研究部会の目的は、IT資産を多様なステークホルダや目的の視点から評価方法を体系化し、実践でも活用できる評価方法をフレームワークとして示すことにある。<br>今回のセッションでは、これまでの検討結果の全体概要、および個々の評価結果として、IFRSにおける有形/無形のIT資産評価、情報システムの事業部間移転可能性、UXメトリックス、ITアーキテクチャ、ログデータ等、それぞれのIT資産価値評価の可能性について発表を行う。
著者
向 正道 竹政 昭利 河田 哲 川崎 亮二 横田 明紀 松島 桂樹
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.81-84, 2013

近年、ITなくして企業活動を行うことは難しくなってきた。そのため、IT投資は経営戦略推進上重要な意思決定事項となり、かつ投資額も相当な金額となっている。にもかかわらず、IT資産は取得額が貸借対照表上の資産として計上されるのみで、IT資産の本来の価値が見えにくくなっている。本研究会は、IT資産の評価に対する問題提起と、その評価方法に関する検討を進めている。