著者
櫻井 豪人
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.17-32, 2013-07-01

『英和対訳袖珍辞書』初版(文久二1862年刊)の訳語は約6〜7割が『和蘭字彙』の訳語と一致すると言われてきたが、具体的にどの語が『和蘭字彙』から取られた訳語であるかを特定することがこれまで困難であった。本研究では、『和蘭字彙』の日本語部分の全てを電子テキスト化することで『和蘭字彙』の訳語を直接検索可能にし、それにより、『和蘭字彙』に見られない『袖珍』初版の訳語の例を明確に示すとともに、それらから窺われる『袖珍』初版の訳語の特色と編纂態度の一端を描き出した。
著者
櫻井 豪人
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.17-32, 2011-07-01

2007年に発見された『英和対訳袖珍辞書』初版(文久二,1862年刊)の草稿について、同辞書の底本であるPicard英蘭辞典の初版および第2版と『和蘭字彙』とで対照させてみると、それらだけでは導き出せない訳語が浮かび上がってくる。それらの訳語について、同時代に参照可能であった他の英蘭辞典(Holtrop・Hooiberg・Bomhoff)や蘭蘭辞典(Weiland)と『和蘭字彙』とで対照させたところ、実際にそれらの蘭書によって導き出されたと見られる訳語があることを初めて実証した。また、草稿は各葉ごとに編集方法の違いが見受けられることも同時に指摘した。
著者
櫻井 豪人
出版者
日本英学史学会
雑誌
英学史研究 (ISSN:03869490)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.34, pp.37-45, 2001 (Released:2009-09-16)
参考文献数
16
著者
櫻井 豪人
出版者
茨城大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01 (Released:2010-08-23)

幕末の洋学研究教育機関である開成所が刊行した英和辞典や西洋語対訳単語集について、編纂方法や収録語の諸相を新たに明らかにした。例えば、刊本として日本初の英和辞典である『英和対訳袖珍辞書』(1862年刊)については、2007年に発見された草稿を分析することにより、底本のPicard英蘭辞典以外にHoltrop・Hooiberg・Bomhoff・Weilandの英蘭辞典類も利用して訳語が導き出されていたことを指摘した。また、蘭日辞典『和蘭字彙』(1855-58年刊)の日本語部分の全てを電子テキスト化することにより、『和蘭字彙』に見られない『英和対訳袖珍辞書』の訳語の例を示すなどの成果も得られた。