著者
渡邊 博之 成田 祐一 大山 勝徳 加瀬 澤正 武内 惇 竹中 豊文
雑誌
研究報告 高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.1-8, 2011-06-17

災害時に現在地から避難所までの最短経路を地図上に提示することは,安全で迅速な避難を行うために重要である.本研究では,国土地理院発行の数値地図 2500 を基に ID とグループ番号を付けて道路を作成する方法を提案している.避難所や通行不能箇所は XOOPS をプラットホームとしてデータベースに登録している.現在地は,携帯電話では GPS や基地局,WiFi 付ノート PC ではアクセスポイントを基に測位し,避難所までの最短経路をダイクストラ法で求め,移動経路と共に提示している.実験運用の結果,GoogleMapsAPI 関数では公道を辿るが,数値地図 2500 では実際の避難経路に近い提示ができた.本手法と実測値との誤差は 6% であり,実測値は横断歩道や道路の 凸凹 で長めとなることを示した.It is important to present the shortest path from the current location to the shelter on the map for finding shelters safely and rapidly in the case of a disaster. In this research, the method of making many paths is proposed by the assignment of ID and group number based on the digital map 2500 of the Geospatial Information Authority of Japan. XOOPS is one of the platforms used for the registration of shelters, paths, and broken paths to data base. The present location is estimated by a cellular phone, or estimated by a laptop computer with WiFi, based on the access point. The shortest path by Dijkstra method, and the walking path are presented. As a result of experimental use, it could be shown that the path of the digital map 2500 gives better matches for the actual walking paths more often than the GoogleMapsAPI function. The relative error by the calculation value and the measurement value was 6%, and it showed that the measurement value was longer than the calculation value due to bumps in the crosswalk and the slope.
著者
清野 和人 金子 正人 武内 惇 藤本 洋 薗田 考造
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.437, pp.21-26, 2006-12-08

コンピュータの構成やシステム設計法などの技術を効率よく習得させることを目的としたグループ協調学習支援システムを提案する.経験によって獲得した技術を効果的に使用する技術(経験技術)を有する技術者(熟練者)のように技術を使用することができないという問題を解決するため,熟練者の持っている「暗黙知」である経験技術を誰もが扱えるように「形式知」として表現,活用できるようにする必要がある.本論文では,経験技術の表現,経験技術に共鳴することで技術を使えるようにするグループ協調学習法,グループ協調学習における理解度の評価について提案する.