著者
本多 照幸 持木 幸一 岩月 輝希 水野 崇
出版者
東京都市大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

高レベル放射性廃棄物(HLW)処分に係わる様々な岩相を分析した結果、多くの変質帯において、天然類似元素の濃集を示した。天然類似元素は、地層中に存在するランタノイド(Ln)及びウラン、トリウムであり、HLW中の放射性物質と化学的性質が近似である。地下水等に伴いHLWから人工バリアを経て移行した放射性物質が天然の地層中に拡散するが、このような変質帯との相互作用によって、変質帯中に取り込まれ、地層中に保持され、生活環境へ到達するまでの遅延効果が期待できるものと思われる。
著者
水野 崇志 高 済峯 小林 豊樹 鹿子 木英毅 中島 祥介
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.161-165, 2002-02-01
参考文献数
10
被引用文献数
2

症例は78歳の女性.昭和61年よりB型慢性肝炎で経過観察されており, 平成8年8月頃より, 200μg//dl前後の高アンモニア血症を伴う肝性昏睡が頻回に出現.精査の結果, 上腸間膜静脈瘤の形成と, 下大静脈への短絡を認めた.脳症は内科的治療に抵抗性で, 平成11年4月22日, 短絡路遮断目的に手術を施行.上腸間膜静脈は門脈本管流入部付近より径2cm大の静脈瘤を形成, 末梢側は右卵巣静脈を介して下大静脈へと短絡していた.短絡路の試験的クランプによる門脈圧の上昇が160mmH@S22@E2Oから240mmH@S22@E2Oに留まることを確認した後, 短絡路の遮断および静脈瘤の切除を施行した.ドップラーUSにて門脈血流量は術前に比較して著明に改善し, 術後に血中アンモニア値は50μg/dl以下に低下, 肝性脳症も完全に消失した.肝血流量の増加によると思われる肝予備能の改善も見られ, 現在元気に日常生活を送っている.