著者
水津 利仁 水野 正之 阿部 雅志 松本 尚
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.52-57, 2020-02-29 (Released:2020-02-29)
参考文献数
8

諸外国(アフリカやインドなど)では遭遇する機会もまれではないが,わが国ではきわめてまれなライオンによる外傷を経験したので報告する。わが国では大型の野生動物による外傷といえばクマによる外傷の報告が多く,頭頸部と顔面から胸部までの上半身に与える損傷が大多数である。本症例はクマによる報告同様,頭部と頸部に受けた損傷が大きく,それ以外の部位では擦過傷程度であった。また,クマによる外傷は殴打による爪外傷の報告が多いのに対し,ライオンは牙による咬傷が多く,受傷形態はイヌ・ネコによる咬傷に近い。クマとライオン,イヌ・ネコとライオンそれぞれの外傷の類似点を踏まえ,今後同じような症例に遭遇した場合,造影CT検査を行ううえでの撮影法とその考え方について考察した。
著者
柴山 充文 野瀬 浩一 鳥居 淳 水野 正之 枝廣 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.194, pp.35-40, 2007-08-16

システム・オン・チップ(SOC)上に集積されるコア数が増加し、また様々な周波数のクロックが要求されるのにともない、クロック生成・分配、及び同期化の方法が、SOC設計においてますます重要な課題になってきている。マルチコアSOCに向けて、決定的(deterministic)なチップ動作とタイミング設計の効率化を目的とした、新たなクロッキング・アーキテクチャを提案する。周期的同期方式(periodically all-in-phase)に基づいており、厳密なスキュー調整が不要なグローバル・クロック信号分配、グローバル・クロック信号から81ステップの周波数のクロックを生成可能なコア・クロック生成回路、及び耐スキュー性のあるバス・ラッパー回路を組み合わせることで、2サイクル程度のクロック間スキューが存在する状況でも、異なる周波数で動作するコア間で同期的なデータ転送が可能である。