著者
後藤 時政 永井 昌寛
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.122-140, 2007 (Released:2008-11-07)
参考文献数
8

2005年に開催された愛・地球博に対する会場近隣大学学生の評価を明らかにするため,愛知工業大学学生の意識調査を実施した。学生の愛・地球博への関わり方に対して6つの仮説を立て,それらに沿って意識調査の質問項目を作成した。得られた回答を分析し,前回報告された愛知県立大学学生の評価と比較したところ,近隣大学と言えども,2大学間の学生の評価にはいつかの差異が見られた。ただ両大学学生とも,愛・地球博開催期間中,それが近隣で行われた故の悪影響を大きく受けており,総合的評価が低いことでは一致を見た。これらの評価を参考にし,今後,万博や大規模なイベントが開催される際,主催者が近隣大学に対して配慮すべき点について言及した。
著者
永井 昌寛 山本 勝 横山 淳一 藤本 明伸 中島 俊朗
出版者
一般社団法人 日本医療情報学会
雑誌
医療情報学 (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.239-250, 2002 (Released:2017-08-14)
参考文献数
14

歯科分野においてIT(情報)化の推進を効率よく効果的に進めていくためには,歯科医師のIT化に関する意識を把握し,その状況に応じたIT化を計画的に進めていく必要がある. そこで,本論文では,愛知県の歯科医師に対しIT化に関する意識実態調査を実施し,とくに,情報機器の利用状況,歯科診療所のIT化に関する意識状況,および,歯科医師会事務局のIT化を分析テーマとして今後のIT化に向けて考察を行うとともに,調査結果からシステム工学的な立場でIT化推進に向けての課題を述べている. この調査結果から,①歯科診療所のIT化の必要性の認識は,歯科医師が高齢になるほど低くなる,②歯科診療所のIT化の目的あるいは期待される効果として,サービス内容の充実を重視している,および,③歯科医師会事務局のIT化の必要性の認識は,役員の方が非役員に比べて高い,等がわかった.