著者
山本 勝仁 竹林 崇 高井 京子 徳田 和宏 細見 雅史
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.478-485, 2020-08-15 (Released:2020-08-15)
参考文献数
20

要旨:本試験は,脳卒中急性期脳卒中患者に対し,病棟での自主練習を含むmodified CI療法(以下,病棟実施型CI療法)が麻痺手の機能・行動に与える影響を調べることを目的に実施した.方法は,急性期脳卒中患者に対し,訓練室で行われる通常のmodified CI療法(以下,mCI療法)と病棟実施型CI療法が麻痺手の機能と使用行動に与える影響について,後ろ向きコホート試験で探索的に比較した.その結果,両群とも麻痺手の機能・行動は介入前後に有意に改善した.しかし,群間比較では,麻痺手の使用行動のみ,病棟実施型CI療法が,通常のmCI療法に比べ,有意に改善した.病棟実施型CI療法は,実生活の麻痺手の使用行動に影響を与える可能性がある.

11 0 0 0 OA 計画経済批判

著者
山本勝市 著
出版者
理想社
巻号頁・発行日
1941
著者
中道 園子 高田 幸治 福光 一夫 木内 恵子 北村 征治 山本 勝輔 里村 憲一 澤竹 正浩
出版者
The Japanese Society of Intensive Care Medicine
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.141-148, 1998-04-01 (Released:2009-03-27)
参考文献数
18

1996年7月の大阪府堺市における大腸菌O-157感染症症例のうち,重症脳症を伴う多臓器不全症例を経験した。症例は7歳,女児。発熱・腹痛・血便を認めO-157感染症と診断された。第5病日より溶血性尿毒症症候群の発症と同時に急性脳症を合併し,意識レベルが低下した。2,3日で多発性脳梗塞が急激に悪化,また,血管透過性の亢進した活動性病変が長期にわたって持続し,経過中,心筋炎・血管透過性肺水腫などを合併した。血液透析・血漿交換・エンドトキシン吸着などの治療にもかかわらず,救命不可能であった。他臓器に比べ脳障害はとくに不可逆性で,進行が急速かつ重篤なためその早期診断と治療が最優先されるべきである。
著者
寺田 久屋 山本 勝彦
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.189-195, 1992-04-05 (Released:2010-03-01)
参考文献数
10
被引用文献数
3 3

1. 市内のデパートの健康食品コーナーなどで購入した58製品の梅加工食品についてAM, PR, 遊離シアンをそれぞれ定量し総シアン量を求めるとともにAM, PRの分解生成物であるBA及びBAL量を測定した.2. AMは, 梅肉エキス及び梅肉エキスを用いた菓子類に100μg/g (HCN換算5.9μg/g) 以上残留する製品が多く認められた.3. PRは, AM含有量の高い梅肉エキス類のほか, 梅干し及び梅干し加工品類, 梅シソ加工品類から比較的高濃度な製品が認められた. 一般にAMに比較して広範囲な製品から検出された.4. 遊離シアンは, 梅漬け類及び梅干し類に10μg/g近い濃度の製品が認められたが, 加熱処理を伴う梅肉エキス及び乾燥梅製品などでは低濃度であった.5. 総シアンは, AM及びPRの高い梅肉エキス類, 遊離シアンの高い梅漬け類及び梅干し類から平均5μg/g以上認められた. 最高濃度は梅肉エキスで112.9μg/gであり, 1回の摂取量から考えて健康的には問題ない量と思われる.6. BALは, 梅干し類, 梅漬け類に比較的高い濃度の製品が認められたが, 加熱処理を行った梅肉エキス及び乾燥梅製品では, ほとんど検出されなかった.7. BAは, BALとは反対に加熱処理を行った梅肉エキス及び乾燥梅製品において高い値を示した.
著者
山本 勝造
出版者
関東学院大学経済研究所
雑誌
経済系 : 関東学院大学経済学会研究論集 (ISSN:02870924)
巻号頁・発行日
vol.252, pp.50-59, 2012-07

本稿では、非民主政国家における所得再分配政策と武力革命発生の関連性について検討する。Acemoglu and Robinson(2006)は、統治者が提示した再分配政策が履行されるかどうかというコミットメント問題に注目し、統治者の政策履行に対する信頼性の喪失が武力革命の発生領域を拡大させることを示した。本稿のモデルはAcemoglu and Robinson(2006)のモデルを修正したものであり、政策履行に関する統治者の意思決定を内生化することで、統治者の政策履行のインセンティブと武力革命発生の可能性について分析した。本稿の結論として、統治者の政策履行および一般市民による武力発生の可能性は、社会の経済格差に依存することが示される。具体的には、経済格差の大きな社会で武力革命の発生確率が高まるため、特権階級は政策履行確率を引き上げて武力革命の抑止に努めるのに対し、社会の不平等度が縮まると武力革命の発生確率は下がるため、特権階級が当初提示した所得再分配政策は破棄されやすくなる。
著者
山本 勝太 牧野 一成 石塚 弘道
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.856, pp.17-00337-17-00337, 2017 (Released:2017-12-25)
参考文献数
10

The integrity of railway axles is a critical aspect for ensuring the safety of a railway system. Therefore, non-destructive inspections such as ultrasonic testing and magnetic particle testing are conducted periodically. Some railway operators conduct ultrasonic tests directly on axles mounted on the train. However, the axles have to be disassembled for conducting magnetic particle testing. In the present study, the effects of variable amplitude stress acting on cracks and axle bending stress during ultrasonic test on ultrasonic response are discussed. An ultrasonic test was conducted using a full-scale axle specimen that had fatigue cracks and no artificial notches. The ultrasonic response was evaluated for the cracks whose lengths were 10 mm, 16 mm, and 19 mm. Under an unloaded condition, the ultrasonic response for the 16-mm-long and 19-mm-long cracks was approximately 4 or 7 times higher than that for the 10-mm-long crack, although the cross-sectional area of each of these cracks was approximately 2.5 or 3.5 times larger than that of the 10-mm-long crack. The obtained results indicate that the contribution of the reflection area to the ultrasonic response under a variable amplitude stress differs from that under a constant stress condition. Moreover, the influence of axle bending stress ranging between -50 MPa to +47 MPa on the ultrasonic response was investigated. A higher bending stress led to a higher ultrasonic response. However, the decreasing rate of ultrasonic response caused under compressive stress was lower than the increasing rate under tensile stress. For example, the ultrasonic response was approximately 2 dB lower than that under the unloaded condition at a compressive stress of -30 MPa; however, the ultrasonic response showed an increment of approximately 4 dB at a tensile stress of 30 MPa. A similar trend was observed in the crack of each length. The results denote that the crack position influences the precision of crack detection in ultrasonic inspection. However, considering that the maximum static bending stress of axles used in Japan is 30 MPa, its effect on inservice axle inspection is negligible.
著者
山本 勝 武井 達哉 萩原 啓 堺 俊克 村上 由紀夫 後沢 瑞芳 山本 敏裕 村上 裕彦 三浦 治 平川 正明 中野 美尚 岡坂 謙介 浅見 佳司 金子 喜代三 佐々木 貴英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.594, pp.41-44, 2004-01-17
被引用文献数
3

陰極材料に炭素系材料であるグラファイトナノファイバー(GNF)を用いた電界放射ディスプレイ(FED)を検討している。今回、ガラスフリットを用いた窒素雰囲気中での封着プロセスによりパネル化し、動画像を表示して良好に動作することを確認した。また電子放出特性の測定も行い、次世代に向けた大画面・高精細・薄型ディスプレイとしての実現性を示した。
著者
中村 正人 松田 佳久 高木 征弘 今村 剛 はしもと じょーじ 山本 勝 大月 祥子 小郷原 一智 林 祥介
出版者
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

欧州の金星探査機Venus Expressにより得られた観測データを金星探査機「あかつき」のデータ解析システムで分析するとともに、大気大循環・放射輸送・雲物理・大気化学の数値シミュレーションを行い、大規模風系の維持と大気物質の循環のメカニズムを探った。これらの成果をもとに、残された問題点を洗い出し、2015年に改めて周回軌道投入を目指す「あかつき」の観測計画の最適化を進めた。

2 0 0 0 OA 2. 全天周撮影

著者
庄原 誠 佐藤 裕之 山本 勝也
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.652-657, 2015 (Released:2017-09-01)
参考文献数
4
被引用文献数
1