著者
下瀬 純子 角田 幸雄 辻井 康子 江川 宏
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.11-15, 1984-03-31

毛繊維に付着した食品汚れがイガの食害行動に及ぼす影響について,牛乳,日本酒,ワイン,オレンジジュース,しょう油およびソースの汚染物質付着布を用いて検討した結果,供試した汚染物質間ではイガ幼虫の食害行動に明確な選択性のあることが認められ,特にしょう油およびソースの汚れ付着に顕著な食害の低下が認められた。また,生息密度が食害量に大きな影響を与えることが明らかにされた。
著者
下瀬 純子 角田 幸雄 辻井 康子 江川 宏
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.17-20, 1984-03-31

毛繊維を食害するイガ幼虫に対する精油の食害阻止効果について,28種類の精油および10種類の主な精油成分の化合物を選んで検討した結果,供試した精油ではケイヒ油,セイロンケイヒ油,スペアミント油およびタイムレッド油,また,精油成分ではt-シンナムアルデヒド,チモール,アネトールおよびベンズアルデヒドがそれぞれ食害に対する強い阻止効果のあることを認めた。またこれらの中で,スペアミント油,セイロンケイヒ油,ベンズアルデヒド,t-シンナムアルデヒドおよびチモールの阻止効果は殺虫力が強く,速効的であり,一方,ケイヒ油,タイムレッド油,アネトールおよびオイゲノールは弛効的であり,忌避作用の強いことがわかった。終りに,本実験のための精油を提供されたグリコ栄食(株)開発部尾上旦氏に謝意を表します。
著者
江川 宏一 直井 聡
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.173-174, 1992-09-28

近年の監視システムは、アトリウム空間等を対象とし、侵入者・防災等を目的とした、インテリジェント監視システムとしてのニーズが高まっている。これらのニーズを分析すると、以下の条件が必要になる。(1)監視対象空間が広域化するため、数多くのセンサが必要である。(2)可視現象以外に、温度変化等の情報抽出のため、多種のセンサが必要である。(3)単に異常を発見するのではなく、前兆となる現象を把握するため、様々な条件に対応できる処理モジュールが必要である。これらの条件を満足した監視システムを構築する場合、単に各センサごとに、複数の処理装置を割り当てただけでは、巨大なシステムとなってしまう。本稿では、上記で述べたインテリジェント監視システム構築上の問題を踏まえ、筆者らが開発した小型で高機能な高速画像処理プロセッサ『コロポックル』を有効に活用した監視システムの構築方法について述べる。