著者
加納 弘 KANEO SEKIGUCHI 下岡 釿雄 沖 俊一
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.32, no.Supplement4, pp.121-130, 1984-06-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
5

Sulbactam (SBT) およびSulbactam/Cefoperazone (SBT/CPZ=1: 1) の吸収, 分布, 代謝およひ排泄をマウス, ラットおよびイヌを用いて検討した。SBT/CPZをラット, イヌに静脈内投与した時の血中濃度半減期はラットでSBT: 20分, CPZ: 21分, イヌでSBT: 30~35分, CPZ: 42~46分であった。またマウスに皮下投与した時の血中濃度半減期はSBT, CPZともに20分であった。SBT/CPZをラットに籐脈内投与した時の臓器・組織内濃度はSBT, CPZともに腎臓肝臓, 血清, 肺臓の順に高く, マウスに皮下投与した時はSBTで腎臓, 血清, 肺臓, 肝臓CPZで肝臓, 腎臓血清, 肺臓の順に高かった。SBTはラット, イヌで尿中排泄型, CPZはラットで胆汁中排泄型, イヌで尿中排泄型であった。なおラット尿中にはSBT, CPZ以外の抗菌活性をもった代謝物は認められなかった。SBTCPZを併用した場合, SBTの各極助物の血清蛋白に対する結合率はラット: 56%, ヒト, イヌ, ウサギで約20%であり, CPZではこれらの動物で77~93%であった。SBTの吸収分布およひ排泄はSBT単独投与とSBT/CPZ併用投与ではほとんど差が認められなかった。
著者
加納 弘 竹居 春実 大森 健太郎 村上 昌弘 下岡 釿雄 福島 英明 沖 俊一
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.33, no.Supplement2, pp.128-153, 1985-06-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
10

Sultamicillin tosilate (SBTPC) の経口投与時の吸収, 分布及び排泄をラット及びイヌを用いて検討し, 下記の結果を得た。1. SBTPCは経口投与後主として十二指腸より吸収され等モルのampicillin (ABPC) 及びsulbactam (SBT) を血中に遊離し, 末梢血中にはSBTPCの未変化体は存在しなかった。2. SBTPC100mg/kgを経口投与したラットの血中ABPC及びSBT濃度は共に投与後1時間にピーク (ABPC: 7.3μg/ml, SBT: 6.3μg/ml) を示し, 以後漸減した。血中濃度半減期はそれぞれ約60分, 約50分であった。またABPC・SBT併用投与時よりはるかに高い血中濃度を示したことからprodmgとしてのSBTPCの効果が認められた。ラットにおける血中ABPC及びSBT濃度はほぼSBTPCの投与量に依存していた。イヌにSBTPCを経口投与した時のABPC, SBT濃度推移もラットとほぼ同様であった。3. SBTPCをラットに経口投与した場合, ABPC及びSBTは共に各種臓器・組織に広く分布し, 特に肝臓及び腎臓には血中より高い分布が認めら礼血中濃度の減衰につれて臓器・組織内濃度も同様に減衰した。また両薬物の各種臓器・組織への分布傾向は近似した。このときのABPCの血中及びへの分布傾向は近似した。このときのABPCの血中及び組織内濃度の推移はBAPC投与の場合とほぼ同じであった。また, ラットgranuloma pouch内滲出液中へのABPC及びSBTの移行は良好で特続性が認められた。4. SBTPCをラットに経口投与した時の投与後96時間までの尿中排泄率はおよそABPC20%, SBT30%, 糞中排泄率はそれぞれ5%, 20%であり, またわずかであるが胆汁中へも排泄された。イヌでもほぼ同様の排泄パターンを示した。なお尿中及び糞中にはABPCSBT以外の抗菌活性を持った代謝物は認められなかった。5. ABPC, SBT当モル共存下のヒト及び各種動物血清蛋白に対する結合率はそれぞれ単独での結合率とほぼ同じで, ラット血清蛋白に対するSBTの約55%以外はいずれの動物血清に対してもABPCSBTともに約30%であった。6. SBTPCをラットに連続投与してもABPC及びSBTの血中濃度の上昇, 尿中排泄の増加及び組織への蓄積は認められなかった。7. SBTPCの経口投与を受けた四塩化炭素惹起肝障害ラットでは健常ラットに比べ血中ABPC, SBT濃度はわずかに低く, 尿中排泄率はやや増加した。一方, 塩化第二水銀惹起腎障害ラット及び馬杉型糸球体腎炎ラットでは健常ラットに比べABPCSBTの尿中への排泄の抑制がみら礼血中ABPC, SBT濃度が高くなる傾向を示した。8. ラットにSBTPCを経口投与するとき, SBTPCの塩として用いられたp-toluenesulfonic acid (PTS) は血中のピークがABPCSBTよりやや遅れるが吸収は良好でほとんどの臓器・組織に分布したのち, 投与量のほぼ全量が主として尿中に排泄された。また連続投与による蓄積もみられなかつた。
著者
沖 俊一 竹内 富雄
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.2-19, 1982-01-01 (Released:2010-01-22)
参考文献数
48
被引用文献数
14 14

Our efforts toward the drug development of new potent antitumor anthracycline antibiotic Aclacinomycin A have been extended to the studies on biogenesis, structure-activity relationships and microbial and chemical transformations to produce more active and less toxic compounds than adriamycin. Since 1973 we have produced about 100 compounds : aclacinomycins, 2-hydroxyaclacinomycins, 13-methylaclacinomycins, 4-Ο- methylaclacinomycins, 11- hydroxyaclacinomycins, 4''' -dehydrorhodomycin Y, 11 -hydroxycinerubin A, rhodirubins, roseorubicins, baumycins, 4 - hydroxybaumycinols, feudomycins, 1 -hydroxydaunorubicinol, trisarubicinol, 4''' aminoaclacinomycin derivatives, cinerulosyl-2 - deoxyfucosylrhodosaminyldaunomycinone derivatives by fermentation, by microbial glycosidation and by chemical modification. The biosynthetic pathways that transform the hypothetical decaketide precursors of anthracyclinones to the appropriate end products were elucidated on the basis of the chemical structures of anthracyclines newly produced by feeding presumptive biosynthetic intermediates to mutants blocked in the biosynthesis of parent metabolites. Outline of fermentation and purification, structures of anthracycline antibiotics produced by microorgnisms, biosynthesis of anthracyclinones, biological activity and its relationships to chemical structure were reviewed.